朝太郎伝のあらすじ・作品解説
朝太郎伝は、中島徳博（なかじま のりひろ）の漫画作品で、週刊少年ジャンプ誌上にて1977年8号から連載を開始、1979年15号で終了、単行本として全11巻を刊行している。 今作品は、熱血任侠もので、土佐の快男児・丹寅朝太郎（たんどら あさたろう）を主人公に、破天荒な人生を描いている。 昭和50年の夏。高知空港にサングラスにスーツ姿の二人の男があらわれ周囲を見渡し、会長と呼ぶ人物を探している。一人の男の肩をステッキでトントンとする魚師風の人物。男が振り返り一目見て、あっちへいけと言うと、いきなりステッキで殴りかかった。この魚師風の人物こそ東京の本部から来た会長で護衛もつけていない。会長は、高知の港湾利権争いをしている新興勢力の銀波会と、旧勢力ですでに解散している丹寅組に介入し、漁夫の利を得ようとしているのだった。 会長を乗せた車は海岸沿いの道路をひた走ると、釣りをしている子どもの人影がある。釣りをしていた丹寅朝太郎の破天荒な振る舞いを見た会長は、小気味の良い子どもだと感心した。会長と出会った後、朝太郎が帰宅すると周囲に野次馬が、一体何が起こったのか！？
