オーケストラ!の評価
オーケストラ!の感想
おじさんおばさんたちの素敵奮闘記
世界的に有名だった指揮者が、政治的な世界情勢の変化で追放されていまや劇場清掃員。そこからはかつての歓声を求めて、同じく追放された楽団員と一緒に再び大舞台を目指す!(有名楽団のふりをして・・・)音楽大好き、仲間を愛するおじさんとおばさんたちが一生懸命がんばる姿。いまは落ち着いた大人に見えるお父さんお母さん世代も、何かに打ち込んでるときはこんなに一生懸命だったんだろうな・・・と、ふと両親の顔が頭をよぎりました。でもやっぱりストーリー性より何よりも、最後の12分間が秀逸です。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲!!!あのラスト12分間のためだけにでも、見る価値アリだと思います。(わたしはあのラストだけ、何回見たことやら。。。)
イデオロギーを超える音楽のパワー
昔、アンドレは有名な指揮者だった、共産主義者に指揮棒を折られ、楽団を追われてしまう。今はボリジョイ劇場の清掃員。音楽やボクシングやなんかその類の事に関わってきた人間って出来るだけその近辺に居たいんだろうなって、見えちゃいます。もしくはその辺りにしか居る場所が無いか。彼は一芝居当てる為に昔の仲間に連絡するのですが、これも実に東欧の色を強く出して居る映像で、やっぱりなーの風景なのです。旧ソ連の共産主義とブレジネフ書記長時代のユダヤ人問題の確執がベースにあり、排除されても自分の夢は諦められない!。女性バイオリニストの母親と恋仲で国籍の違いから、彼は外に出られなかったと言う秘密とかかかわってきて、ラストに向けて弾ける。これね、やわらかく描いてますが、国賊として牢屋に繋がれるような時代を生き延びてると伝えているのです。一度覚えた自転車と楽器はブランクがあっても体が覚えている。ラストのコンサート、...この感想を読む