劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤルの感想一覧
映画「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
劇場版TRICK霊能力者バトルロイヤルに思うこと。
いつも出てくる奇妙で胡散臭い人たち。トリックのシリーズではお馴染みの、自分が特別な能力を持っていると自負するインチキな人たちが今回も出てきます。劇場版とあってかいつも以上にその姿かたちも妖しく、派手で、ちょっとお金がかかってそうです。世の中には教祖だとか霊能力者だとか自分が特別な存在であると主張する人たちがいて、それを簡単に信じてしまう人がいます。未知なものは憧れと畏怖との背中合わせのもの。自分にはできない能力を持っている人にはどこか惹かれてしまうのでしょうね。騙されていたとしてもだまされている間は幸せなのかもしれません。自分は全く手品師の能力がないのに、トリックを見破る能力だけは高い奈緒子。いつも不思議なのがまるっとお見通しで、その胡散臭い連中を気持いいくらいバッサリとやっつけてしまえる奈緒子が何故自分のことになると全くトリックにもなってない手品を下手糞にやってしまうのか。父親も母親...この感想を読む
ファンを裏切らない映画
TRICKワールド全開!細かい小ネタやセリフや設定まで、何から何まで笑えてしまう演出にニヤリとしてしまう。そういうネタが出てくることは分かっていたから、劇場でもあまり声を出さずに見ていたが、お腹を抱えて笑ってしまったのは、奈緒子より先に村に到着した鈴木のネタばらし。もはや小ネタレベルではないし、今思い出しても笑ってしまう。美代子のくだりなど感動する部分もあり、奈緒子自身に関する秘密などは、さらに見たいと思ういつものTRICKの安定したおもしろさ。もちろん奈緒子と上田の関係もいつも通りで、ファンの期待を裏切らない。きっと1度見ただけでは探しきれない小ネタもあるだろうから、何度も何人とも見るとさらにおもしろくなる。
豪華!豪華な最後の花道!
出演者がとにかく豪華。松平健さん・佐藤健さん・夏帆さん・藤木直人さん・戸田恵子さん・片瀬那奈さん・平泉成さんなどなど。個人的には佐藤健さんの演技にはまった。上田次郎(阿部寛演じる)の研究室に訪れる場面から惹きつけられた。話し方・雰囲気から役柄にはまっている。上田次郎著書を机の上に並べながら説明する時、タイトル「どんとこい 超常現象 パート2」の「2」をなんとも言えない発音で言う。過去の作品で「2」をこのように発音した人はいない。田舎出身者を上手に表現していると思った。佐藤健の「2」の発音にもご注目いただきたい。
笑える
仲間由紀恵、阿部寛主演で大ヒットした「Trick」の劇場版作品です。テレビ版のドラマと同じ雰囲気を出しながら、映画らしく派手にまとめられている印象です。なんといっても仲間由紀恵演じる山田奈緒子と、阿部寛演じる上田次郎の軽妙なやり取りとギャグが面白い。池袋ウエストゲートパークなどの堤幸彦監督ぶしのカットや演出がたくさんあって面白い。今回はいろんな霊能者と埋蔵金探しです。脇を固める役者がいい味を出していて、とても濃厚なキャラクターたちです。堤幸彦監督のキャラクターメイクの巧みさがでています。基本的にテレビ版のトリックを見ていなくても十分楽しめると思います。まぁ、気軽に楽しめます。