ゴールデンスランバーの感想一覧
映画「ゴールデンスランバー」についての感想が7件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
やはり伊坂幸太郎×中村義洋×斉藤和義×仙台は相性抜群!
やはり名作「アヒルと鴨のコインロッカー」のメンバーである原作:伊坂幸太郎×監督:中村義洋×音楽:斉藤和義×舞台:仙台の組み合わせということで、楽しみで劇場観覧したのですが、期待を上回る出来だったように思えます。最後の最後まで爽快で面白かった!ネタバレになるので詳しくは書きませんが、両親に生存を知らせる方法なんて粋で俺、好きだなぁ。キャストも伊坂作品常連の濱田岳さんを始め、主演の今をときめく堺雅人さんもみなさん好演技!細かい話ですが、最後に整形後の主人公を演じたのが、あの半沢直樹で再び出会った遠藤賢一さん(半沢で言う近藤)なのもちょっとクスッとしてしまいます。
伊坂のビートルズは良い。
伊坂幸太郎の小説が原作の逃走サスペンス。伊坂節の効いた脚本が、しっかり映像化されていて、ファンの私としては特に文句なし。映像的にも、ほぼ読んでいた時に想像していた背景やアクションが再現されていたので、違和感なく楽しめました。なにより、映画版ならテーマ曲であるビートルズの「ゴールデンスランバー」が流れる中で作品を楽しめるのがうれしいです。あえて悪い点を挙げるなら役者の演技についてですが、まぁ上手さはともかくキャラクターとして再現度はやはり高いので、こちらもそう気にはならないかと。原作が好きな方ならまず何の問題もなく楽しめるものと思います。
結末がちょっと……
堺雅人さんが好きで、映画を観に行ったのですが、正直ちょっと苦手でした。映画を観た後、原作も読んでみたのですが、伊坂幸太郎さんの作品は、私はちょっと苦手みたいです。キャストは、堺雅人さん、吉岡秀隆さんなど素敵なキャストさんばかりなのですが……久しぶりに幼馴染に呼び出されたと思ったら、無実の罪を着せられて、しかも、身に覚えのない証拠が次々出てきて、とにかく逃げて、逃げて、逃げまくる話です。その間に、いろいろな人の助けを借りて、最後は、でっち上げの証拠を作り上げるために彼そっくりに整形した人間を用意した整形外科医に出会い、自身もまったく別人に作り直してもらって生き延びます。映画としては、逃げている間のハラハラドキドキ感も中途半端で、何より結末が、真犯人は謎のまま、とりあえず生き延びればOKなんだ!?とちょっとがっかりでした。原作が好きな方が観たら、きっと全然違うと思うのですが……
どうしても原作と比較してしまう
まず、どうして最初の登場シーンで、あんなにも青柳雅春がオタクっぽい挙動なのかが不思議。全体的に、アクションものとしては中途半端な演出に感じられる。最初のシーンと最後のシーンを関連付けているのは、プラスになっていない。むしろ意味がよく分からなくてマイナスになってしまっているような気がする。中村義洋監督は、こういうアクションものはあまりお得意ではいらっしゃらないのではないか?元同僚に信じてもらえたことで涙ぐむシーンは、観ている者にとっては置いてけぼりな感があってかなり気になった(汗)。堺雅人さんの演技力は凄いし、浜田岳さんも強烈なキャラクターがぴったりで、そこは凄いなぁと。斉藤和義さんの「幸福な朝食 退屈な夕食」がエンディングに使われているのは、伊坂ファンとしては感慨深いところではないだろうか。
堺雅人のはまり役
人生は突然変わる。ある時は人助けをしたヒーロー、ある時は首相暗殺事件の容疑者。青柳(堺雅人)が逃げる途中、ピンチになった時に現れる協力者の存在やあの人とあの人がここで繋がっていたんだという発見が目まぐるしくて飽きる暇がない。この人は信頼していい人なのか、どうしてこうなってしまったのか、ストーリーにも疾走感がある。間違いなく言えるのは、堺雅人のはまり役。好きなシーンはたくさんあるけれど、青柳の父が好き。緊迫したストーリーの中で笑いをくれるところ、子供を絶対的に信じているところが。これから見る人は、最初からしっかり見て欲しい。ラストシーンでその意味が分かるから。
オズワルド・・・
大好きな伊坂幸太郎さんの作品!おなじみ仙台を舞台に撮影されてました☆首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の、2日間に亘る逃亡劇を描いた作品です! ケネディー大統領暗殺事件と話をかけているところがとても面白かったです。吉岡秀隆さん演じる黒板純の『オズワルドにされるぞ』というセリフがかなりインパクト大でした! そして物語終盤で息子が犯人だと報道される中、父親がマスコミに向かって「ちゃっちゃと逃げろ」と言ったシーン。息子を信じていてのこのセリフ!かっこいいなーとおもいつつも、もしかして・・ハッピーエンドではないのか?!このまま逃げ続ける話なのか?と予感させます。最後、堺雅人さん演じる青柳雅春と、竹内結子演じる樋口晴子が、エレベーターで再会するシーンは、何とも息を呑んでしまいました。。伊坂幸太郎さんならでわの世界感がとても面白かったです☆
一風変わった青春もの?
釣りに誘われて待ち合わせ場所に行っただけのはずが、突然テロの容疑者にされ逃げ惑う逃亡劇。笑いあり涙ありの飽きさせない作品でした。主人公約の堺雅人の演技はとてもよく、キルオ役の濱田岳もいい雰囲気でした。大学の友人達との青春エピソードも感動的でほろっときます。主人公の元カノ役の竹内結子も素敵です。大学時代と現在のママとの二役がうまくできてたと思います。ストーリーに所々なぜ?と思う箇所がありますが、気にならないくらい面白い作品でした。いいタイミングでかかるビートルズの「ゴールデンスランバー」がまたいい!こんなにいい曲だったのかと思い今もたまに車で聴いています。結末は微妙な感じですがとてもいい映画でした。