ベティの小さな秘密の評価
ベティの小さな秘密の感想
あの美しい緑、少女の赤い靴、魔法の色。
フランス映画といえば、おそらく好き嫌いが分かれてしまうものだと思います。何故なら激しいアクションも無く、派手な恋愛などが無いから。ゆったりと流れていく時間、美しい色彩、静かで深い物語。しかしハマってしまえば抜けられない魅力がある。この作品もそう。風景は自然でいっぱいで緑が美しく、建造物も芸術的。主人公の少女は頭の先からつま先まで上品で愛らしい。全てが繊細に創られている。物語の終盤は、若干の消化不良を感じるだろうが、それがフランス映画とも言える。そこが良いのだ。俳優も皆、美人で、なんとも言えない表情をする。フランス語は不思議と優しく聞こえ、あたたかい。もしも眠れない夜なら、迷わずこの作品を見ると良いだろう。