ブラインドネスの評価
ブラインドネスについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が5件掲載中です。
各項目の評価分布
ブラインドネスの感想
人間の剥き出しの本性が見える。
フェルナンド・メイレレス監督のパニック・ムービー。一人の日本人が突然原因不明の失明になる。そこから世界規模で感染が広がり、世間は大パニック、政府は患者を強制的に収容施設に隔離する。医師の妻は盲目のふりをして施設に潜り込むが、そこで彼女が見たものは地獄のような世界だった・・・よくある感染ものの映画ですが、失明の原因や解明などには全く触れられていません。この映画が訴えてくるのは、人間の剥き出しの本性の恐ろしさ。視力が奪われることイコール理性が奪われること。人間がいかに危ういバランスで創られているのかを痛烈に皮肉っています。現実にはありえない設定ですが、見終わったあとぞっとする作品です。