硫黄島からの手紙の感想一覧
映画「硫黄島からの手紙」についての感想が7件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
悲劇の戦争を再現した映画。
実際にあった硫黄島の戦争を、日本からの視点で描いた作品。主役である嵐の二宮和也の演技力と役にはまっている感じがすごく印象的でした。また、今ではハリウッドスターの渡辺謙の演技も印象的でした。最後の拠点としていた硫黄島に、アメリカ軍に攻め込まれ敗北してしまうのですが、日本軍の必死の抵抗と最後まで諦めずに死んでいく姿は印象的でした。監督がクリント・イーストウッドなのですが、日本の独特な文化や風習などが忠実に再現されており、日本の監督の作品にひけをとらない作品だと思います。「硫黄島」の歴史や戦争の大きな舞台だったこと、そして戦争の悲惨さなど心に残る作品でした。
最後にグっとくる
アメリカ人が作った、日本側の立場に立っての映画。 なんだか、話題ばかりが先走っていたのでなかなか観る気になれなかった作品。でも、意外といい。戦争ものって、どうしてもこっちが悪い、あっちが悪いというケンカがあってその後に反省する的な、暴力も多いしと偏見を持っていた。完全に、自分の勉強不足を認識させられる内容です。洞窟に籠り、絶望的な戦いに身を投じざるをえなかった人達の苦悩。国のため、と言い聞かされて死を選んだ兵士たちは本当に国のためにと思っていたのだろうか。二宮くんの、気の抜けた演技。彼の個性だと他の作品では好きですが今回はちょっと役不足?と感じてしまった。
かなり中立的な硫黄島戦記
アメリカによる太平洋戦争ものというと、対ドイツの描写と似てて、日本兵がまともに人間扱いされてなかったり、一方的にアメリカの正義を讃えるような作り方が多かったです。たとえ日本を良い面で描いてあるにしろ、アメリカからのエキゾチズムの入った、日本人から見ればやや異様さを感じるものが多かったです。これはアメリカ側による視点と、物語構成上の限界はあると感じますが、見ていて不快になったり、笑ってしまいそうになったりするような異様な日本像は抑え目です。かなり調べて、イーストウッドなりに日本側の行動を解釈して「人間同士」の戦いに仕上がってます。エンターティメントとしては面白みは少なめな所がありますが、この手の描き方は珍しいと思うので高めに評価しました。
先祖からのメッセージ 一家に一つ常時お持ちください
単純に平和でないといけないとか、暴力は絶対にいけないとか、友好だを叫ぶ人を私は憎みます。愛だの公平だの平和だの平等などと言う綺麗な言葉に隠された毒を忘れてはいけません。我々は戦争の事をもっと調べるべきなのではないでしょうか、汚い物は蓋をしてかぶせてしまうように戦争を蜂起させるのはいけないと戦争アレルギーになる前に、我々は戦争がどうだったのか、理性的に見る必要がありましょう。硫黄島で死んでいった日本兵を描いたのはアメリカ人のクリント・イーストウッドで、彼は世界と日本に向かってに日本兵の事を思ったり考えたりしても良いのだと、ストコーマを外してくれました。これはきぃきぃヒステリックに平和を叫ぶ人々からの魔よけ札として、玄関に掲げておきたい作品です一家に一つ日本人の嗜みとして持っていたいものでございます。
生きる事の大切さと自分を貫く信念が大切
『父親たちの星条旗』がアメリカ視点での戦争映画なのに対して、『硫黄島からの手紙』は日本視点の戦争映画です。どちらも感慨深い映画です。この映画を観て、『今の日本に生まれて良かった』と思うのと同時に色んな人の闘いがあって、今の日本があるんだなと思いました。それぞれの思想と生き方が描かれる中で、生きる事の大切さとこだわりが、視点が変わるとこんなにも捉え方が変わるのか!!というのが僕の感想です。大物俳優の演技もあって、鬼気迫る感じがなんとも言えません!!戦地の絶望の中から希望を見出し、葛藤していく西郷の姿にどっぷりと作品にのめり込めます。人が死んでいく以上に終わりの見えない戦いに疲弊していく事がとても恐ろしいなと思いました。生きて帰れるのか?生きて帰ると決めている人の強さを観れる映画だと思います。
日米双方の視点から描いた戦争物
重要な硫黄島を守るために秀才だった栗林忠道中将はじめ日本兵が戦った跡を描いた戦争映画。36日間にも及ぶ激しい戦い。多くの人が死に、激しい戦いをしたことがわかります。アメリカ映画で日米双方の視点から描いたということですが、どちらかというと日本寄りな視点で描かれていると思いました。日本人の心に残る出来になっています。主人公は二宮和也演じる兵士ですが、印象に残っているのはやはり栗林忠道中将です。最後・・・切なく、国への強い思いが感じられました。兵士といっても、普通の人達。彼らの厳しく辛い生き様が描かれています。観るときっと何か得られるものがありますよ。
この映画では何人も兵士が亡くなります。
この映画は好きではありません。内容も歴史と少々違う点もあり、米による心理的な映画による歴史確認不足ではないでしょうか。映画の内容は、日本兵がこの地に降り立ちますがアメリカ兵が来るのがその2ヶ月後のことで彼らは長い間この島で待機します。当時は5日で終わるとされていたこの戦争ですが、かなり頑張って日本兵は戦いました。このように戦っても決着がつかずに日本兵は地面にアナを掘って待ち伏せします。この間アメリカ人を殺害した日本人は多数いて日本側に勝利をもたらした戦争の話です。被害にあった日本人もイましたがそれ以上にアメリカ軍は打撃を受けました。36日間にも及ぶ歴史的な激戦となります。激しいです。