死ぬまでにしたい10のことの評価
死ぬまでにしたい10のことの感想
思い残しなく納得して生きるために大事な事は何か、考えてみたくなる
生々しく、ロマンチック。アメリカ映画にはない味がある2003年、スペイン=カナダ合作作品。主演がサラ・ポーリーとマーク・ラファロだったので、予備知識なくアメリカ映画だろうと思って見たら、原作はアメリカ人による短編小説であるものの、映画は完全にヨーロッパ映画のムードでした。荒涼としていて、ムードがあってとても好きなトーンです。こうした、陰鬱で淋しい影があり、人と人とが分かり合うことをどこか諦めているような、すごく自己完結した個人主義的な人物の描き方は、アメリカ映画においてはなかなか感じられないものです。だけれど、観る者の心を深く慰撫するような感覚を与えてくれる、アメリカ映画にはけして出せない「味」だなあと思います。監督はスペインのイザベル・コイシェというカタルーニャ人の女性監督。プロデューサーにペドロ・アルモドバルが名を連ねているのを見て、この作品の持つ、何とも言えない生々しさとロマンチック...この感想を読む