ラスト サムライの感想一覧
映画「ラスト サムライ」についての感想が7件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
迫力満点で面白かった!
賛否両論いろんな意見を事前に聞いていましたが、私自身がこの時代の歴史にあまり詳しく無い事もあってか、素直に楽しむ事が出来ました。ただ、聞いたお話によると、時代背景などは、結構めちゃめちゃとの事です笑。海外の方から見た日本に対するイメージってこんな感じなのかなぁ。とも客観視出来ました。忍者が出てきたのにはびっくりしました笑! でも、さすがハリウットというばかりに、とても迫力ある映像ばかりで、特にラストの戦闘シーンは、これ実際にやってるの?!ってくらい馬や人の動きにリアルさを感じました。トムクルーズの鎧姿もとても素敵だったし、何よりも渡邉謙さん、カッコよすぎです!!実はこの作品で注目されるまで、謙さんの事は知らなかったのですが、こんな素晴らしい俳優さんが日本にはいたんだ!と感動しまいた!!
日本を舞台にしたハリウッド映画として
今までにハリウッドが日本を舞台にすることは何度もあった。しかし古くはとんでもないありえない日本であったり、奇妙であったり、エキゾチズムや偏見で歪められたりと、日本人には違和感があるのが多かった。本作も今の日本人から見ると少しおかしいと感じることがあるが、一方的で意味不明なものではなく、それなりにリスペクトして理解しようとしているのはわかる。戦闘シーンやプロットなどはむしろ日本の時代劇が学んでもいいのではないかと思う美点もある。明治の近代化に洋式軍隊の指導に来て次第に滅び行く古い武士達に共感するというストーリーでわかりやすい。史実性はともかくも映像的な表現もハリウッドらしいし、日本の幕末の戦争がこんな風に変わるのかと新鮮味があったのも事実だ。
史実を元にしたファンタジー
あくまでもフィクション、ファンタジー要素が入っていると承知して観ていないと、あり得るわけがない状況に笑ってしまうかもしれない。けれど、これは「ラストサムライ」という史実を元にした別世界なんだと考えてみると、矛盾点もストンと素直に受け止めることができる。あり得ない設定も無知や調査不足ということではない。細かく描かれている日本人の、礼儀を重んじる姿を見ていると、決して手を抜いているわけでもないことが分かる。史実に基づいた日本らしい映画を見たいのだったら邦画を見ればいい。ハリウッド映画にしては今までにない視点で日本を描いたという点が一番おもしろい。
日本人に生まれて良かった。
私はとても感動した映画です。 日本人の元々心に根付いている魂には「侍魂」があると思いますが、今の現代に忘れかけていたその魂を見ることが出来た映画ですね。 特に西洋の人から見た日本人というのはどういう風に映っているのか、とても異質な人種だと思うのですが、でもその揺るぎない信念と誇りを持った侍というのは、静かで美しいものなのだと思います。日本人に生まれてよかったと思いますね。オールグレンが今まで自分がしてきた事、それは決して本人も誇りと思っていないのだけど、時代の移り変わりの中で、ある意味流されてしまった自分。それを何があろうと侍という事に誇りと信念を持ち続けている侍の中での生活で、心が戻ってくる。オールグレン自身もまた侍でした。渡辺謙さんの存在感の強さも圧巻です。日本人としての誇りを持てる素晴らしい作品です。
このありえないストーリーがなんともいえません
何でもかんでもトム・クルーズを使えばいいってもんじゃないよ。このあり得ないストーリーはかんり製作者サイドはマジです。しかしこの設定おかしくない?なんかあまり納得行かない展開でなんでこの時期に日本に外人の侍がいるんだ?という感想です。コンセプトはアメリカ映画ながら、日本を舞台に日本人と武士道を偏見なく描こうとした意欲作で、多数の日本人俳優が起用されたことも話題を呼んでいます。日本人の役者も役はいいけど英語が下手くそなのではないでしょうか。かなり見ていてベタな英語の喋り方であれでは世界的に恥ずかしいレベルです。トム・クルーズの日本語は最悪です。僕自身はあまりお勧めできません。
ハリウッド発時代劇
トム・クルーズが主演を務めるハリウッド作の時代劇。江戸時代が終わり、明治になり、侍の存在理由がなくなってしまったという時の流れの中で、自分達の存在を最後の花火のように打ち上げる侍と、それに感化されたアメリカ人という目線で描かれています。ハリウッド映画にしては良く日本を描いている作品だと感じました。ハリウッド映画では「なんだ、こんなの日本じゃないよ」と思うこともしばしばですが、この映画を見ると日本への敬意が伝わってきて日本人として少し嬉しくなります。多くの日本人が配役されたことで話題を呼びましたが、渡辺謙は言うまでもなく、真田広之がとてもかっこいい。ラストのシーンでは真田広之が格好良く撮れ過ぎてしまい、主演のトム・クルーズよりも目立ってしまったため、そのシーンが大幅にカットされたとの逸話も残っています。また、小雪や明治天皇を演じた中村七之助のキャスティングもばっちりです。深い事を考えずに...この感想を読む
「武士道」に触れる映画
舞台は明治維新後のパラレル的な日本。なのでリアリティを追求しだすと面白さも半減してしまうので、ツッコミは野暮であると言いたい。この作品の核心は、アメリカ出身のお雇い外国人と下野した参議との武士道を通じた交流や友情であり、古き日本の伝統と西洋から輸入された文化との対峙・衝突が表面化した時代を描いたといえるだろう。しかしながら、従来の合戦スタイルと近代化された徴兵軍とでは実力に差が出てしまうわけで、世代交代というか時代の流れには逆らえなかったのはやむを得ない事態なのかもしれない。そこで大事なのはやはり「魂」であり、武士道を継承したのが外国人であっても、国を超えてつながっているという姿に注目したいものである。