殺しの烙印のあらすじ/作品解説

日本版フィルム・ノアールの傑作！！

宍戸錠がひたすら殺りくを繰り返すハードなテロリストぶりが最高にモダンでクールです。日本映画の監督の中でも、独特の映像美を極めた鈴木清順の最高傑作の一本がこの作品だと思います。殺し屋ナンバースリー(宍戸錠)は誰かに挑戦し続け、また誰かから常に狙われているという非日常的な映画世界の中で、物語は繰り広げられます。白黒の画面なので、その光と影の織り成す映像がまさに見どころの一つです。映画は音楽をはじめとして、今見てもかっこいいファッションがモダンな印象をさらに深めてくれ、全体的に乾いたタッチで要領良くコンパクトにまとまっています。旧作の作品ながら、現在でも全く古びていない作品です。これをきっかけに、鈴木清順をはじめとする日本映画を観なおしてみませんか？