日本沈没の感想一覧
映画「日本沈没」についての感想が5件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
残念
本当に申し訳ないが、見なくていい映画。オススメできるところがありません。何がいいたいのか、どこを伝えたいのか全く伝わってきません。日本映画で沈没的なストーリーの制作は辞めた方がいいかも。というか、アルマゲドンやディープインパクトがあるから比べてしまいますよね。内容や設定も、ショボく見えてしまう。とにかくツッコミどころがたくさんあります。キャストは豪華なんですが、お金を払って映画館で観たらがっかりしていたと思います。もっと、人が命の危機に立った時、きれい事を言えなくなるとか裏切るとかでも、誠意のある人もいるとか沈没と想定するのであればもっと濃い内容にしてほしかったです。
民主党政権下の映像を思い出させる何かをかもし出した作品
73年の「日本沈没」のリメイクで2006年樋口監督の作品。これは先の作品と比べると、見劣りがする。確かに金もかかっていてCGも使われているが、見ていてしっくりしない。何かがこの今回に対して共感できなくする理由があるのだろう。原作を読んだときのインパクトは強く、前作の映画のときも日本国民はどうなってしまうのだろうかと言う不安がじりじりと感じられた、社会的なオイルショックや何かも関与するのだろうが、当時の映画の衝撃は忘れられない。今回の2006年版は民主党が政権だったときの東北の震災や福島の原発事故の様子と重なり、民主党だったら、この映画の政治家のような動きであるのではないかと、妙な感覚を覚える。人事のような、どうにかなるさてき軽い感覚で、前作のような生き死にという所からは離れているような気がする。
CGなどないけど妙に怖い演出がすごい!
「日本沈没」はリメイクで再度映画化されましたが、昔の映画の演出は凄かった!深海潜水艇で海溝調査を行っている時に海底の異変に気付いた田所と小野寺。しかし誰も信じようともしないがそのうちに次々と異変が起こってくる。大地震、そして地震による津波、富士山などの山々の噴火など天変地異で日本は次第に沈没していく。その裏で日本国民を守ろうと総理大臣は各国へ日本国民の受け入れをお願いするが人数の多さや難民化を恐れてなかなか了承してくれない。一昨年の大地震などで地震や津波などについて真剣に考えることが多くなった時にこの作品を見たのでいろいろと考えさせられました。
天変地異に立ち向かう人々
小松左京の大ベストセラーSF小説の映画化作品です。後年にリメイクされましたが、その元となった作品でもあります。SFと言っても人間ドラマに主眼が置いてあり、日本が沈没するという事態に懸命に立ち向かっていく人々が描かれています。今の感覚からすると主人公に据えられている藤岡弘というキャスティングは少々暑苦しいかも。しかし、それでも十分に楽しめます。ラストの日本から落ち延びた亡命先で列車に揺られ遠くを眺める元日本国民の姿がありますが、一応、小松左京はその後のストリートして『日本漂流』という仮題で、世界各地で散り散りになったその後の日本人の生きていく姿を描こうと構想していたそうです。
世相と合った暗い雰囲気の映画でした
日本列島が海底に沈没してしまうという大パニック映画ですね。私がまだ小さな子供だった頃の映画でテレビドラマにもなっていました。日本列島が大地震に襲われ、大地は割れビルは倒壊ししていくというシーンが多く子供でしたが観ていて気が滅入ってしまった思い出があります。当時はちょうどオイルショックの頃でした。世の中は不景気で子供ながらに社会の雰囲気が暗く殺伐としていたと感じていました。そんな世の中の雰囲気とこの「日本沈没」の雰囲気が合い間ってあの頃は暗い世相の時代だったなと思い返されます。映画自体は今のようなCGもなくミニチュアで撮影されていましたが迫力があり日本の特撮技術の高さを感じることが出来ると思います。