君と僕の街でのあらすじ・作品解説
谷川史子氏により、2007年に集英社コミック文庫より文庫化された君と僕の街では、谷川史子氏オムニバス集として発売された。すみれ、若菜、幹、梅花、桃花の五人の女子高生の淡く純粋な恋愛事情を描いた作品である。 好きになった人には、まだ忘れることの出来ない相手がいるのではないかと不安を抱くすみれ、交際２年にして、周りの友人に中年夫婦みたいだと言われてしまうほどマンネリ化した関係に悩む若菜、合気道の年上のコーチに恋心を抱く幹、一つ年下の弟の様な存在の幼なじみに好きと言われ、受け入れることが出来ない梅花、彼氏が転校してしまい、それでも忘れることが出来ない桃花の五人の異なったストーリーである。 好きになった人の心に他の人がいる格闘や、思いを押し殺さなくてはいけない切なさ。高校生という多感で純粋な時期にしか経験することが出来ない複雑なそれぞれの思いを描きあげた君と僕の街では、青春オムニバス集として感動を与える作品になっている。
