夜の大捜査線の評価
夜の大捜査線についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
夜の大捜査線の感想
南部の強烈な人種偏見と闘いながら、鋭い人間描写と緊迫感に満ちた演出で描く社会派サスペンス映画の傑作 「夜の大捜査線」
1958年のスタンリー・クレイマー監督の「手錠のままの脱獄」でジドニー・ポワチエは、トニー・カーティスと手錠でつながれた脱獄犯を演じていました。それが、この1967年のノーマン・ジュイソン監督の「夜の大捜査線」では、頭のかたい保守反動的な、人種差別主義者の田舎町の白人署長ギレスピー(ロッド・スタイガー)をリードする敏腕エリート刑事に扮しています。この映画の原作は、MWA新人賞を受賞したジョン・ボールの「夜の熱気の中で」で、主人公の黒人刑事バージル・ティッヴス(シドニー・ポワチエ)が、フィラデルフィアから南部の田舎町にやって来て、乗り換えのため駅で待っていたところ、黒人という理由だけで殺人の容疑者となった彼は、人種的な偏見と差別意識の強い地元の白人たちと闘いながら、てきぱきとこの殺人事件を解決に導いていく。偏見のかたまりだった白人署長との間にも友情が芽生え始めるが-------。1958年から1967年に至る9年の間に...この感想を読む