望郷のあらすじ・作品解説
望郷は、1939年に公開されたフランス映画である。監督は、「にんじん」「モンパルナスの夜」「舞踏会の手帖」のジュリアン・デュヴィヴィエ。出演者は、ジャン・ギャバン、ミレーユ・バラン、リーヌ・ノロ。 舞台となるカスバは、蟻の巣のように複雑な地形をしている上に、世界各国から集まって来たならず者が多い町である。 この闇のジャングルのような町に、犯罪者ペペ・ル・モコは潜んでいた。 フランス警察はペペの逮捕に全力を尽くしていたが、周到なペペを捕まえるのは厄介である。 刑事のスリマンはペペと親しくなって逮捕の機会を待っていたが、警察から早く逮捕するようにと急かされていた。ある日、ペペはギャビーという女性と知り合い、彼女の美しさに惹かれて恋仲になるが、それを知った刑事スリマンは、逮捕のチャンスとするのだった。犯罪者でありながら愛に生きる様を描いた、ジュリアン・デュヴィヴィエとジャン・ギャバンの代表作である。
