道士郎でござるの評価
道士郎でござるについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
道士郎でござるの感想
小坂健介、藤木一郎比較論 普通の人、小坂健助はどうして脇役から主役の座に登りつめたのか。
読者目線のキャラとして登場した小坂健助と『天使な小生意気』の藤木一郎『道士郎でござる』はタイトルの通り、本来はネバダ帰りの超人武士、桐生道士郎が主役の物語のはずである。実際1巻~2巻にかけては確かに道士郎が主役という作りだった。途中で登場した小坂健助は道士郎という常識外れのキャラクターを強調させるための存在に過ぎなかったように思われる。彼はスーパーキャラクターが登場する漫画によく配置される、読者目線の登場人物としての役割を果たしていた。初登場時から際立った個性は存在せず、部活動をしているようにもみえない。道士郎の突飛な言動に驚きながらも、彼の周りに起こる様々な暴力事件にまきこまれてしまう。この普通人といった感じが、読者の共感をあおったに違いない。一方で不良に呼び出された道士郎につきあったり、初対面の女の子の無実を信じて奔走したりと人の好いところが随所にみられ、好感度が高いキャラクターとし...この感想を読む