パルプ・フィクションの感想一覧
映画「パルプ・フィクション」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
オシャレな映画
マフィアものとかはあまり見ないのですがこの映画のポスターのユア・サーマンがかっこよすぎて気になってみてみたら中身はもっとオシャレな物でした。話が前後していて最初は内容が解りづらかったのですが何度見ても苦痛に思わないので内容が理解出来るまで何度も何度もみました。何度みても同じ所で心ときめくのです。内容が理解出来る頃にはこの映画の虜になっていてマフィアものの映画をもっとみたくなってしまいましたがこの映画はマフィアものという事ではなくジャンル付けをするのなら「マフィアもの」というだけであって正しいジャンルは「クエンティン・タランティーノ 」なんですね。改めてすごい監督さんなんだと思った作品でした。
タランティーノっぽい
映画大好きなタランティーノっぽい作品だと思います。登場人物のセリフ、行動、どれをとっても絵になる。映画にすべき映像が詰まっています。この作品の映像をコマ送りにしてもどの瞬間もポスターになるんじゃないかというぐらい1秒も無駄がないです。音楽もすごくかっこよくってサントラまで買ってしまいました。タランティーノの映画の時のユア・サーマンがまた良いんですよね真似できるはずもないのにこういう女になりたいなって思わせてくれる部分が多くて本当にいい女映画の内容もタランティーノらしいギャングな話。この映画を見たあとは毎回どうしてか強くなった様な気持ちになれます。
まさにパルプ・フィクションな映画の傑作
何度観たかわからない作品の一つです。何か伝えたいことでもあるのかと思いきや、まったくない、本当に扇情的なだけの、なおかつ本当によくできた作品だと思います。ストーリーの中にはいろんな主人公たちの小さな人間関係が詰まっていて、それらが微妙に絡まっているだけの話なのですが、まあ、ほんとうによくできていると思います。映画を観たことの無い人にとっては、ユマ・サーマンとトラボルタの恋物語だと思っている方もいるかもしれませんが、そうではありません。けっこう淡い感じに、いろいろなことがみっしり詰まっているストーリーなんですよね。ブルース・ウィリスと若い女の子の、翌朝になったらブルーベリーパイを食べる話のシーンや、ユマがミルクシェイクをジャックラビットスリムスで飲むシーン、オーバードーズで死にかけて助かった後に別れるシーンなど、すべてが淡い恋の雰囲気なのですが、それがアメリカのはっきりいってロクでもない...この感想を読む
ストーリー構成の妙
二人のギャングが中心となりながら、イカサマボクサーやギャングのボスの恋人、強盗の二人組カップルなど変人や愉快な人物、トリッキーな役柄の男など様々に登場します。ただしストーリーの要約は簡単でなく、わざと個々のエピソードを時間順でなく、ばらばらに前後するようにつないだりと、かなり独特なストーリー形成がなされています。単純なコメディでもドラマでもといった作品ではありません。独特のキャラクターの立ち具合と台詞や表現の新しさは目立ちますが、普通のエンターティメントを期待して見ると面食らうかもしれません。全体的なムードは、暴力シーンがあるものの、明るく喜劇的な雰囲気です。ドタバタ喜劇のようなものがありながら、テーマらしきものも伺えそうな気がしますが、個人的には普通に見てその作りを楽しめました。