ニュー・シネマ・パラダイスの感想一覧
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」についての感想が5件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
これぞ映画の映画
主役のトトの子供時代を演じた、サルバトーレ・カシオは当時本当にかわいかったです。日本のCMにも出演したり、大人気でしたね。アルフレードと自転車に乗ってる姿も本当にかわいかったです。この映画は、シチリアにある「パラダイス座」という映画館と、そこに纏わる人々の思い出話です。ノスタルジックな映像と音楽と、トトのかわいさだけでも観る価値がある映画です。最後のキスシーンだけを集めた映像も、ただそれだけなのに素晴らしい。だからこそ、トトとエレナの後日談は蛇足だったなと思います、残念。カンヌやアカデミーでも賞を獲りましたが、賞がどうこうというより、愛される映画館を描いた映画という点が、映画ファンに長く愛される所以なのだと思います。
映画館でみたい作品
友人に何度も何度も勧められたのですがなんだか観る気がしなくて…この映画の存在も忘れていた頃にテレビでやっていたのをたまたま途中からみました。見てない部分が気になってすぐにTSUTAYAへ走り…この映画の大ファンになってしまいましたいつでもみれる様にDVDも購入したぐらいで今でも定期的にみたりします。この映画の特徴って見た人が100人いれば本当に100通りの想いが生まれると思うんです。それはこの映画を見た人自身の人生をプラスして完成させられる様な映画だからだと勝手に思っていますこの映画の中にもそれぞれの人生があって、見ているコッチ側にもそれぞれの人生がある。とても素敵な映画です
主人公トトがかわい男の子、オススメ
この主人公のトトかなり演技派です。この映画すべて枯れにかかっています。自然な演技に視聴者も見入ってしまうこと確実です。彼は父親をなくして母親と一緒にある街で生活していました。母親との2人暮らしでしたが、そんな中、町に1つだけ映画館がありました。この主人公はそこで務めることを決意し仕事を始めます。そんな彼はスクリーンに声援を送る熱狂ぶりしかし彼はここに来て映画の補助役として映画館の運営を手伝います。映画好きがはまりにはまって運営までしていきますが途中師匠のアルフレッドが死亡したりします。その後のこの映画館の責任者となるトトの物語です。可愛い少年のおとなになるまでの生い立ちストーリーです。
パラダイス
多感な少年トトにとって、パラダイス座は本当にパラダイスそのものだったのだということがよくわかります。そこでのアルフレドとの交流は彼の人生を左右するほど大切なものでした。退屈な田舎町に唯一の映画館、パラダイス座は子供から大人までみんなの娯楽を一手に引き受ける存在でした。人々がそこで過ごす時間は何物にも代えが足りような贅沢で幸福な時間だったのだろうなと思うと、少し羨ましくもなりました。日本で言うと3丁目の夕日のような懐かしさを覚える映画です。しかし、トトが大人になって故郷へ戻り、細切れのフィルムをみて涙するシーンは、それまでの少年時代をいっそう鮮やかに引き立てるとても素晴らしいシーンだと思いました。
切ない作品。
映画館で繰り広げられる、トト少年とアルフレードの姿がとても微笑ましく、ときに、悲しく切ない作品。とても有名な作品なので、広場での映写シーンなど、見たことがあるかもしれませんね。この作品、物語だけでなく、昔の小さな映画館での様子が、良く分かるというのも、見どころだと思います。映写機、フィルム編集作業、長編作品だと、前篇のフィルムと後篇のフィルムを運んでいた、など今見ると新鮮に映ります。トト少年が、このような環境にいたからこそ、現在の姿があるのだ、と見終わると納得して、そして、何度見ても、最後のシーンは、泣けてきます。映写機で映し出す、フィルム。それを見ながら、全編にわたって流れる、BGMも、涙を誘います。