チキ・チキ・バン・バンのあらすじ・作品解説
『チキ・チキ・バン・バン』は、1968年にイギリスで製作されたファンタジー・ミュージカル映画である。007シリーズの原作者で知られるイアン・フレミングの童話を原作としている。ノリの良い主題歌はかなり有名になり、日本の運動会などでも定番ソングとなっている。 20世紀はじめのイギリス、発明家のポッツは子供にねだられて廃車置き場に放置されているレース用自動車1台を買い取った。その自動車は、昔何年間もレースで優勝し続けていたが、あるレースで大事故を起こし、廃車になっていたのだった。ポッツがこの廃車をあり合わせの材料で修理し「チキ・チキ・バン・バン」と名付けると、この車はなぜか意思を持ち、空を飛んだり水の上を走れるようになった。それを知った悪人の男爵はこの車を略奪するためにポッツを誘拐しようとするが、間違えてポッツの父を誘拐してしまった。ポッツの父を取り返すためにチキチキバンバンとともに冒険に出発するのだった。
チキ・チキ・バン・バンの評価
チキ・チキ・バン・バンの感想
一見単純明快で、でもそうでもない「チキ・チキ・バン・バン」
幸福感あふれる全盛期ミュージカル現在はミュージカル映画はそれほど盛んではありませんが、戦後しばらくまでは非常に数多く作られました。このころまでは舞台ミュージカルも含めてドイツ語オペレッタの名残をとどめた、クラシック風のものが多く、オーケストレーションもメロディも明るく親しみやすい正統派です。「マイ・フェア・レディ」「サウンド・オブ・ミュージック」を例に挙げるまでもないでしょうが、気軽に口ずさめるような名曲が多く残されています。その全盛期最後の1本が、この「チキ・チキ・バン・バン」といえるでしょう。楽しさきわめつけの、幸福感あふれる作品です。ミュージカル映画としては比較的珍しいことに、舞台ではなく、童話原作からの映画化です。その後、舞台化もされたようですが、さすがにかなりギミックを駆使しているようです。本来は映画ならではの素材、一種の特撮ものなんですね。主題歌だけが突出して有名この主題歌を...この感想を読む