壬生義士伝のあらすじ・作品解説
壬生義士伝は、原作を浅田次郎、漫画をながやす巧がそれぞれ担当した漫画である。2014年12月12日までに単行本全5巻が刊行されている。 原作者である浅田次郎は小説家であり、きんぴか、プリズンホテルなどの長編物や鉄道員（ぽっぽや）、月のしずくなどの短編物が知られている他、歴史小説として中国・清朝を描いた蒼穹の昴などがある。また、今作品も2002年1月2日にテレビ東京系列にて、新春ワイド時代劇「壬生義士伝～新選組でいちばん強かった男～」が放送されている。 時は江戸時代末期の日本。薩長を中心とする新政府軍と旧幕府軍が火ぶたを切った鳥羽伏見の戦いは、新政府軍の勝利となる。新政府軍の3倍の兵力を要していた旧幕府軍が撤退を始める中、大坂にある盛岡藩蔵屋敷に、元盛岡藩の侍で現在は新選組隊士の吉村貫一郎が逃げこむ。満身創痍の吉村は旧友でもある大野次郎右衛門に保護を求めるのだが、大野は切腹を命じる・・。 吉村貫一郎はなぜ脱藩し新選組に入隊したのか、鳥羽伏見の戦いでどう戦ったのか。明治維新後の大正4年、新聞記者が吉村を知る人物から聞き取りを始める。
