猛き黄金の国のあらすじ・作品解説
猛き黄金の国は、本宮ひろ志の原作した漫画作品である。ビジネスジャンプ誌上にて1990年から連載開始、1992年で終了、単行本として全4巻を刊行している。 今作品は、江戸時代末期から明治時代に活躍した岩崎弥太郎の出会いや成長、そして三菱グループ創業までの軌跡を、原作者の視点で描いている。 時代は江戸末期。土佐にある井ノ口村は良く言えば勇猛、悪く言えばガラが悪いと評判だったが、その井ノ口村の中でも更に嫌われる親子がいた。その父の名は岩崎弥太郎で子を弥太郎という。今しがた弥太郎は木を振り回して町奴たちと渡りあい、牢に入れられた。そんな弥太郎を訪ねた母は、かつて土佐第一の寧浦（ねいほ）塾で神童と呼ばれていたことを持ち出し、近頃の行いを攻める。弥太郎は地下浪人の子である自身で何をやっても馬鹿らしくなっていたのだった。 嘉永6年（1853年）6月3日夕刻時、四隻の真っ黒な船が浦賀沖に姿をあらわし、開国を要求したのだった。
