みらくるドラクルのあらすじ・作品解説
みらくるドラクルは1994年に月間コロコロコミック3月号から発表された前田のえみによる漫画作品である。本作品は前田のえみのデビュー作であり、代表作となっている。 ドラキュラ王国を舞台として喧嘩好きのドラキュラ王国の皇子ドラクルを中心にライバルでありハンサムなオカルト、不死身の体を持っているポンチョといった個性的なキャラクターが織りなす少年漫画らしい作品となっている。ドラクルは血を見ると変身し、キャラクターは数々のパンチといった必殺技を持っているため、バトル要素もアクセントとして織り込まれている。 90年代のコロコロコミックの作品としてはオリジナル作品の一つとなっており、メディアミックスによる漫画作品ではないのが大きな特徴だが、実に少年漫画らしい王道の雰囲気があることで2000年以降もファンが多い作品となった。 絵柄は親しみやすくなじみやすいことが特徴で、すんなりと物語に入り込めることも長い評判の理由でもある。
みらくるドラクルの評価
みらくるドラクルの感想
太陽を恐れない吸血鬼、ドラクル参上!!
冒頭の主人公の「ドラクル」が、像の化け物を遊ぶように倒し、生のまま食べるシーンは笑えたが、逆に吸血一族のお城で兵士達をなぎ倒す姿には呆れ、ついには実の父親である大王まで投げ飛ばしたのは苦笑いしかできない。そもそも「ドラクル」の育て親の「猫目」が、大王の言葉を聞き間違えて教育したのが発端という理由にはさらに呆れ、元気満々な「ドラクル」が暴れるのは愉快だった。が、バナナが好物であり、「レオナ」から「セントブラッド」の話を聞いてわざわざ「地球」にまで取りに行こうとする優しさ(本人は遊んでいるだけかもしれないが)も持ち合わせているのは良かった。様々な出来事を乗り越え、「地球」で初めてあった「てふてふ」と共に旅をする姿は面白い。