黒衣の花嫁の評価/評判

犯罪ミステリーの傑作を、トリュフォーが映像化

コーネル・ウールリッチ(ウィリアム・アイリッシュ)原作の犯罪ミステリーの映画化です。主人公・ジュリーは幸せなウェディングドレスを着たのも束の間、五人の男たちに夫を殺されて喪服に着替えなくてはならなくなってしまう。夫になり代わって、復讐の旅に出るヒロイン・ジュリーを演じるのが、ジャンヌ・モローです。まさにこの映画は、ジャンヌ・モローのためにあると言えるでしょう。夫の復讐のために鉄の意志と、鋼鉄の顔を持つ女性像を見事に演じてくれています。音楽はヒッチコック監督作品でもおなじみのバーナード・ハーマンが担当しているだけに、ミステリアスで、謎めいた映像をさらに盛り上げてくれています。明るい太陽のもとで繰り広げられる、犯罪ミステリーをぜひ堪能して下さい。