王様と私のあらすじ・作品解説
『王様と私』は、1956年にアメリカで製作されたミュージカル映画である。マーガレット・ランドンが1944年に発表した小説、「アンナとシャム王」を原作としており、19世紀のタイ国王ラーマ4世の王太子の教育係として雇用されたイギリス婦人アンナが、文化の違いに悩まされながらも、しだいに理解を深めて行く過程を描いている。アカデミー賞を5部門で受賞するなど高く評価されている。 1862年、アンナは息子ルイズを連れてシャム王の王子や王女らの教師としてイギリスからタイ王国の首都バンコクの王宮に迎えられた。アンナは封建的なタイ王室にイギリスのような近代の文化を取り込もうとするが、伝統としきたりを重んじる王様と対立してしまうことになる。最初は険悪な関係だったが、衝突と対立を繰り返すうち、次第に二人は引かれ合うようになるのだった。 日本では劇場公開されなかったが、1999年にアメリカでアニメーション映画化もされた。