あどりぶシネ倶楽部の評価
あどりぶシネ倶楽部についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
あどりぶシネ倶楽部の感想
「映研」って知ってる?
かつて大学では「映研」と称する8ミリフィルムによる自主制作映画を作るサークルがあったんじゃ…といきなり昔話からはじめなければならないような、ちょっと昔の作品ですが。「ギャラリー・フェイク」「ダブル・フェイス」などで活躍中の細野不二彦さんの80年代の作品です。当時はデジタル技術などまだ影もカタチもない頃で、「フィルムがもうない」「フィルムをつなぐ」といった会話が出てきたり、おカネのない学生映画の感じがうかがえて、短い作品ながらも小気味よく読めました。この頃の細野さんは短めの作品を少年誌・青年誌に多く発表していますが、個人的に絵柄もテンポも、とても好きな頃合いです。説明の部分が少々すくなく、話に疑問符のつくような場面もあるのですが、それはそれでいいんじゃないでしょうか。佐藤道明という名前も懐かしいモンであります。