エスの解放のあらすじ/作品解説

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エスの解放

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エスの解放のあらすじ・作品解説

エスの解放は倉多江美によって1970年代に少女漫画雑誌花とゆめに全編6回で連載された漫画である。それまでの少女漫画にない人間の精神の闇に迫るテーマで大反響を呼んだ。この漫画は十万十秒物語に並ぶ倉多江美の代表作といえる。1979年に白泉社から、花とゆめコミックスとして一巻完結で単行本化されている。 校舎から飛び降り自殺をした河端未知子とその目撃者であるこの物語の主人公の樫山めい。頭の中に何かの存在を感じて怯える樫山と彼女を救おうとする同級生男子柄谷。 エスはシスターの頭文字のSであり、樫山めいの深層心理に潜む闇の根幹をなすある出来事がやがて彼女の母親によって明かされる。 深く精神世界に入りこむ一種重たい内容の異色作だ。倉多江美は独特のさらりとした画風でこの深刻なテーマを、じめじめとした陰鬱なものにすることなく描ききっている。単行本の巻末には「エムの解放」というユルい描き下ろしギャグ漫画がついている。

エスの解放の評価

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