新撰組異聞PEACE MAKERの評価
新撰組異聞PEACE MAKERについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
新撰組異聞PEACE MAKERの感想
闇を抱えることになる少年達のキラキラした時代の物語。
誰もが知っているからこそ、独自性が感じられたストーリー。歴史漫画でもかなりの数の題材として取り扱われている「新選組」。そのなかでも池田屋事件に関しては、新選組・坂本龍馬・長州藩土佐藩の尊王攘夷派・と様々な視点で描かれている。この「新選組異聞PEACE MAKER」では、その王道たる新選組の視点ではあるものの、主たる新選組隊長の視点ではなく、そばに仕える小姓の視点、物語だ。それは、もしかしたらこういった事実もありうるやもしれない。という小姓・鉄之助の物語でもある。続編「鐡」に続いていく人間模様。「新選組異聞PEACE MAKER」は、続編として出ている「鐡」の導入ではないか?と私は思う。本来、作者が描きたかった物語は、ドロドロとした人間の憎しみや悲しみ、醜さ、愚かさ、怖さ…そういったもののように思う。その部分が、続編の「鐡」にはある。それは、無印「PEACE MAKER」があるからこそ、その対比として「鐡」の人間の弱さ...この感想を読む