ラブロマのあらすじ・作品解説
とよ田みのるによる日本の漫画作品。『月刊アフタヌーン』(講談社)にて連載された。単行本は全5巻。 元は2002年『月刊アフタヌーン』春の四季大賞を受賞。2002年6月号に掲載された読み切りが原型したものである。翌年2003年1月号に続編が掲載され、同年5月号から連載となり2005年12月号まで掲載された。 この作品のヒロインである高校一年生の根岸由美子が見ず知らずの同級生である星野一から突然告白される。一の積極的なアタックの末、二人の不器用な純愛がスタートし、友達を巻き込みながらの恋愛や進路に揺らがされながらの恋愛など高校三年間を舞台としたラブコメディである。 2007年に首都大学東京の学生劇団『劇団時計』により舞台化され、また、『ラブロマ 新装版』が『ゲッサン少年サンデーコミックス』(小学館)より2012年10月に第1巻が発売され2013年2月に最終巻となる第5巻が発売された。新装版の単行本は全5巻である。
ラブロマの評価
ラブロマの感想
直球すぎる愛も突き抜けたらいい
画が全然うまくないのにいつの間にかうまいと感じていた新装版から手に取ったので、表紙と中身の画のクオリティにすごいギャップを感じましたね。表紙は銀河鉄道みたいな雰囲気なのに、中身は図太い線で描かれる、高校生っぽくない登場人物たち。これは失敗か?と思ったけれど、1巻読み終わったらいつの間にか中毒に。内容がとにかくほっこりするんですよね~。こりゃー和む作品見つけたわ!と思いました。いろいろな人がこの作品を読んだ感想を語っていますが、どの人も、「懐かしい感じがする」と言ってますね。個人的には、懐かしい感じがするとは言えないのですが、その意味はすごくわかる気がする。恋愛ならではの気持ちって年を経てもあまり変わらないもので、どの年代の人が読んでもなんかしっくりくる。昭和な雰囲気が出ているのに、ダサくもなく、「好き」であることに正直で、見た目より中身を好きになっていることにとても良い印象が持てます。周...この感想を読む
真面目過ぎてもいいじゃない
汚い絵だと思ってすみませんだって表紙と中身の絵のギャップが激しすぎるんだよ。新装版のあの星空からこんな中学生日記的な画の漫画が出てくるなんて思わない。高校生の恋物語を描いているわけだが、ロマンスってほどキラキラしているわけじゃない。でもそれが確実に恋愛なんだと、ギャグと共に伝えてくれる、いい漫画だと感じる。どんな濃ゆいラブシーンよりも、2人の間に流れる時間とか、空気感とか、みんなから祝福されている感じとか…そういう時間のほうが幸せな漫画だなーって感じられて、「ロマンス」って言ってもいいのかもなーって思う。この「ラブロマ」を読んだ多くの読者が懐かしさを感じるらしく、人気もあった。短編っぽい構成なのに長く続いたのは、幅広い年代から受け入れられたからだろうなと思われる。何より、ネギシさんとホシノくんを見守る周囲のクラスメイト達が…おもしろいんだよね。そして、それをストレートに返そうとするから...この感想を読む