仲間だけは誇れ
ココ・ヘクマティアル
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ヨルムンガンドは、累計160万部突破(公式参照)の同名人気コミック(高橋慶太郎作)をアニメーション化した作品で同名アニメの第一期にあたる。初回放送期間は2012年4月から7月までの三ヶ月間で、本作終了後から三ヵ月後の2012年10月に第二期が放送された。 あらすじは、世界をまたにかけ暗躍する武器商人(ココ・ヘクマティアル)の私兵に、年端もゆかぬ少年兵(ヨナ)が所属していた。ヨナは、両親や仲間が殺された事で、心から武器を憎む少年ではあったが、それと同時に武器を持って戦う事しか知らない悲しい少年兵だった。ヨナはココと共に、自身がもっとも憎む武器を売りさばく日々に明け暮れながら、戦争を内戦を引き起こす世界の歪んだ構造を知っていくのである。アニメ公式のキャッチコピー「僕は変る世界を知る」が、示す通り、物語を通じて少年兵ヨナの心の葛藤と成長が描かれている。 メディアミックス展開として、WEBラジオ「ラジオムンムンガンド」を配信、関連商品はOP、EDの各CD、オリジナルサウンドトラックが販売されている。
これまで見て来たアニメの中には無かったタイプのアニメでした。色々知略を練るアニメというのは、多数ありましたが、このアニメはなんといっても、武器商人という明確なテーマがあるため、これまで見たアニメとは、そこが大きな違いでした。しかし、武器商人が武器を売るアニメ、なんて言われても、正直あまり面白そうに思えなかったのは事実です。だってそうでしょう?勝手に売ってくれよ、て話じゃないですか。しかし、このアニメの凄い所はそんな武器を売る事で政治を動かす、なんていう裏側の社会で暗躍してそうな悪い雰囲気のアニメなんです。なのに、主人公?ヒロイン?のココがあんな能天気なキャラで、本来能天気であるべき子供のヨナがとても危ない子供で。そんな大人と子供が逆な感じのギャップがまた、1話からグッと惹きつけられるこのアニメの魅力だと思われます。
この作品の切り口にはビックリしました。私が知らないだけかもしれませんが武器商人を題材にしたアニメは私にとってはヨルムンガンドが初めてです。武器を売る。買う人がいる。使う人がいる。戦争がそれによって起こる。また武器が必要になる。武器商人が売る(ループ)当たり前の流れですがその連鎖の重さをこの作品によって非常に実感させられましたね。そしてそんな武器商人でありながら武器を憎むココ。武器の存在を憎みながら銃という名の武器を手に取る道でしか生きれないヨナ。そんな矛盾した二人が歩む結末とは・・?という作品となっています。結構話は長いですが(二期までありますので)その長さを感じさせないくらい面白い作品です
武器商人が主人公というめずらしい題材のアニメ。最初はもっと固い内容なのかと思っていたけど、シリアスとギャグが絶妙に混じり合ったスピードのある展開が面白かった。特にすばらしいのは、ガンアクション。リアルな描写とアニメならではの表現がうまく融合していて、かなりクオリティの高い映像作品に仕上がっている。主人公ココや少年兵ヨナ、ココの用心棒たち、兄のキャスパーなど、超個性的なキャラクターも魅力的。普段はおちゃらけているけれど、それぞれの過去や心に抱えている闇が垣間見えるエピソードが印象的だった。タイトルのヨルムンガンドというのは、北欧神話に登場する毒蛇の怪物のことらしい。これがストーリーにどう関係してくるのかが気になるところ。
ココ・ヘクマティアル
マオがヨナに「家族には嘘を言ってしまった」と言ったことを昔のココに言った時に「当然だ。私たちのしていることは悪なのだから。だが、仲間だけは誇れ」と言われて立ち直れた
ココ・ヘクマティアル
契約相手の軍の軍資金が底をついているのをここが見破り戦争に負けた場合は、後金は支払われないのでそこで逃げる時に仲間に言った言葉