坂道のアポロンの感想一覧
アニメ「坂道のアポロン」についての感想が5件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
世界が広がった。
音楽好きにはたまらない世界感関東から九州に父親の仕事の都合で転校という、学園ものをイメージする形でスタート。どこに音楽要素が?思いつつも、進んでいくとあっというまにジャズの世界にようこそ。ジャズに興味ない人でも、分りやすい表現がありつつも深い意味があったりといろんな角度で楽しめる。なんといっても、キャラクター個々にある個性をうまく音に引き出せているのが、魅力!ジャズ初心者の私だけど、有名などころや聞いている曲が登場するので、ああ!この曲こういうタイトルなんだ!という知識も増えて楽しい気分にもさせてくれる。音楽好きなら、一緒に楽しんでしまうのではと思う。というか、楽しい。主人公が好意のあるヒロインへ送る曲「いつか王子様が」は、とてもよかった。とても不器用で、優しい彼の気持ちの表現とヒロインの切ない気持ちが一気に表現されてて、あったかい気持ちになった。2話でこれがくるものだから、そのあとど...この感想を読む
演奏シーンが格好良かった
昭和の長崎、高校生の三角、四角、五角関係…。なんとなく懐かしい気分になる作品です。作画が綺麗で、特に演奏シーンは迫力があり美しいです。ジャスが好きな友人に思わずオススメしてしまいました。特別アニメが好きな友人ではないのですが、とても良かったと言っておられました。私も大好きな作品です。千太郎が可愛い。律子も可愛い。薫は段々男らしくなっていくのが良かったです。元は少女漫画なんですね。青年誌でもおかしくない内容だと思います。男性でも違和感なく視聴できるのではないでしょうか。ただ、他の方も感想で述べられていましたが、最後がすごく駆け足だったのが勿体無いです。もう3話くらいあればきれいに終わらせられただろうに。仕方ないんですかね。
ジャズが好きになるアニメ
この作品は、1960年代の長崎を舞台にしたジャズアニメです。船乗りの父の仕事の都合で転校してきた主人公・薫が、クラスメイトの千太郎との出会いによってジャズにはまっていく、というストーリー。キャラクターがそれぞれに抱えている問題や思春期の感情など、心理的な描写がよく、作品の世界観に入り込みやすいです。60年代の日本について前知識があるともっとわかりやすいですが。この作品の魅力は音楽の演奏シーンですね。ジャズの名曲自体も素晴らしいのですが、演奏シーンは実際に人間が演奏している映像をもとにつくられているので、とても臨場感のあるものに仕上がっています。登場人物の感情なども反映されるよう、演奏者の方に演技指導があるなど、かなり力が入っているといえるんじゃないでしょうか。
演奏シーンが素晴らしい。
ジャズをテーマにした青春アニメ。60年代の長崎が舞台のため、どこか懐かしさを感じる。ストーリーのメインは主人公の恋愛とジャズミュージック。恋愛部分は少女漫画の王道といった展開で、三角関係のくだりなどは見ていてちょっと気恥ずかしいところもあるが、時代設定とマッチしていてよい演出だと思う。そして、なんといっても素晴らしいのは、ジャズの演奏シーン!こういった音楽を扱うアニメの場合、演奏シーンは静止画が使われることが多いけれど、坂道のアポロンではきちんと奏者の動きが表現されている。ドラムを叩くときの身体の動き、ピアノの鍵盤に触れる指先など細かい描写は実に見事。菅野よう子の音楽とともに一見の価値アリ。
古き良き時代
友情あり、恋愛ありの青春アニメです。ジャズの演奏シーン、その他演出面に関してはとても良かったと思いました。1クールアニメだったため、最終回に向けて終盤はやや駆け足になってしまったような気がします。心理描写が重要なアニメのため、少しもったいない気がしました。昭和という古き良き時代の田舎町が舞台であるため、キャラの言動や考え方も昭和臭いです。現代の価値観と比べると理解できない部分も出て来るかもしれないので、そういうものが苦手な方はご遠慮ください。全体を通して評価するならば、とてもよい作品だと思いました。少しでも気になるならば視聴したほうが得するアニメです。