風の谷のナウシカの感想一覧
映画「風の谷のナウシカ」についての感想が20件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
大人の文化から失われていた自然崇拝という原初的なモチーフを再生させ、予想される地球大荒廃の未来についての恐るべきファンタジーを繰り広げる 「風の谷のナウシカ」
この宮崎駿監督の傑作SFアニメーション「風の谷のナウシカ」は、日本のアニメーション映画の歴史の上で、ひとつのエポック・メーキング的な意味合いを持つ、優れた作品だと思います。それまでも日本では、手塚治虫などの虫プロによる優れたアニメーションが、少なからず作られてきたと思います。なかには天才的な作品もありましたが、ただそれらはほとんど短篇で、劇場で広く観られる機会はめったになく、知る人ぞ知るという範囲にとどまっていたと思います。また、大ヒットした長編も、もちろんそれまでにありましたが、しかし、かなりよくできていても、概ね子供向けという枠内にとどまっていて、大人の関心を集めるまでには到らなかったと思うのです。その点「風の谷のナウシカ」は、子供向けのエンターテインメントの作品として劇場で十分に商売になった作品であり、かつ、大人の関心も集め、大人の鑑賞に耐え得る、芸術的にも高く評価された作品になっ...この感想を読む
考えさせられる作品
小さいころに初めて見て、それから何度も見ています。何度見ても、良い作品は良いですね。社会人になって、原作を読みました。この映画は原作でいうと本当に序盤だったことが分かりました。人間のエゴ、自然破壊、なんだかとても考えさせられました。蟲と心を通わせる少女ナウシカ。小さいころは、蟲のディテールの気持ち悪さに理解し難い部分もありましたが大人になって見なおしてみるとそういう表面的なことには囚われないのだなととても深く感銘を受けました。私の子供たちはまだまだ小さいので作品の意図なんかを読み取ることはできませんが少し大きくなったら、子供と一緒に観たいと楽しみにしています。
虫がでかい
小さい頃から何度も観ています。小さい頃は、虫の大きさにビビり、あまり意味が解らなくて、感動するなんてことはなかったです。大人になるにつれ、涙が出るようになりました。何だか悲しくなるのです。最後は感動的です。とても良い終わり方をしていて好きです。自然、戦争、人間の生き様、ナウシカの想い、胸に直球でガンガンくるメッセージに涙がこぼれます。子供たちはまだまだ観ても解る年齢ではないので、しかも虫が大嫌いなので、観せてませんが、解る年齢になったら観せたい作品です。最後、ナウシカの想いが全てを変えていったのが感動的で、涙が出ます。本当に良い作品です。
知らない人はいないといっても過言でないくらいジブリの名作
ジブリは沢山のアニメを出してます。その中でも風の谷のナウシカは非常に高い人気を呼んでいます。人間と動物の生存を元に話は進んでいくのですが、その内容は壮大で、見る者を惹きつけます。それくらい話の内容がしっかりしているのですが、それだけではなく、ナウシカというキャラクターがさらに魅力を出してくれます。それだけに素晴らしさも増大します。そして、やはり現代社会を交えて考えると考えさせられる部分が多く、より親近感が出てきます。なので、見るというよりも見ているという感覚が近く、まるで、その世界にいるような感覚をアジ併せてくれます。人気も高く、子供、大人、男女全ての方に愛されるアニメです。
アニメという枠を超えた映画
初めてこの映画を観たとき、スケールの大きさに圧倒されました。 人間世界の話とはいえ、架空のストーリーだし、内容的にも結構子どもが観るには難しい気がしますが、そういうものを全て超えて、ただただすごいなと子どもながらに感動しました。 あと、音楽がまたすごくて、映画音楽とくにアニメ映画の音楽で、ここまで映画にあった音楽を作れる人は一体誰なんだろうかと調べ、久石譲という人が作っているのだなと言うことをしり、本気で弟子にしてもらいたいと思っていたあの日々が懐かしいです。 あの音楽無しに、あの映画は完成しなかったと思います。 あと、オウムも蛍の幼虫が元になってるなんていうのを聞きつけ、探しに行った記憶があります。 それだけ、風の谷のナウシカは、ただのアニメの世界ではなく、私の心の中に生き続けるものとして、深く刻まれたのだと思います。 特に、オウムの金色の糸にナウシカが降り立ったとき、感動して涙が出...この感想を読む
圧倒的なナウシカの存在感
最初に見た時は難しくて意味が分からなかった。蟲がウジャウジャといる絵もかわいらしい要素が無くて、つまらないと放り投げた作品。けれど大人になって見てみると何て奥が深いんだということに気が付いた。説教臭さとは違って、切々と大切なことを訴えてきて、自然を守らなくてはいけないんだという気持ちがいつの間にか芽生えていた。ナウシカのように少しでも生きれるかと聞かれれば自信がない。それほど圧倒的な存在だ。それでもああなりたいと思う。谷の老人の手をとってナウシカは「働き者の綺麗な手」と言ったという。いきなり大きなことはできなくても、その視点は持ち続けたい。
ジブリ創設の礎となった作品。
映画自体の感想については既に皆さんが書かれている・思われている内容とあまり変わらないかと思うので割愛します。その上で僕がこの作品に興味をもつのは、この作品が映像化され、ジブリという(知名度として)一大企業を創設するに至った課程の面白さです。宮崎駿監督は長年下積み時代を経験してこられ、そこから何とか映画化にまで辿りつけたのが、このナウシカでした。当時は原作がないアニメ映画は売れないという風潮でしたから、そのために漫画まで描き始めたり、色々その歴史背景を探り、その上で視聴してみると、また違う味わいを得られたりします。とにかく、記念碑的作品だと思います。ジブリ映画を観るなら、一度は目を通しておくべきだと思います。
奥深い作品です。
自然と人間の共存をテーマにしたジブリの名作。冒頭の飛行艇の墜落シーンから、王の暗殺、王蟲の大群など、とにかくインパクトのあるシーンがたくさんあります。信念を持って行動するナウシカが勇ましく、かっこいい。彼女の全ての生き物に対する無償の愛に、とにかく胸を打たれます。西洋と東洋が混ざり合ったような独特の世界と久石譲氏の音楽が融合して、素晴らしい雰囲気を作っています。子供の頃に観たときには、ストーリーの壮大さと世界観にただ圧倒されましたが、大人になって改めて観ると宮崎駿監督の人間への警鐘のようなメッセージが強く感じられて、とても考えさせられます。かなり前の作品ですが、古臭さはまったく感じられません。まさに名作です!
ナウシカの「その後」
ジブリ映画の中でも1、2を争うほどの言わずと知れた不朽の名作であるナウシカしかしよくよく考えてみると色々疑問点が残っていることに気づきませんか?有毒でありながらも自然を浄化している腐海とは結局何なのか?巨神兵はあの一体しか存在しないのか?何でユパさまはあんな髪型をしているのか?ユパさまは冗談(笑)としてもまだまだ謎を多く残す作品であるナウシカ実はそれも無理もなく、ナウシカの物語として映画になっている部分は全体の一部にしか過ぎないのです宮崎監督自ら描かれたナウシカのその後の話を描くマンガ版があり、これを見ると驚愕の事実だらけでびっくりすること請け合いですマンガ版を読んだ後に映画を見ると今まで見てきた映画の内容が全く違ったものとして感じられるでしょう宮崎アニメファンならば是非見ておくべき作品です
メーヴェ
時をこえて、沢山の人たちに愛され続ける作品のひとつ。私がこの映画と出会ったのは、小学生の頃でした。友達と一緒に見終わった時には、とても素敵なこのナウシカの世界にひきこまれ、この映画にでてくる乗り物の『メーヴェ』にとても憧れたのを覚えています。この乗り物は飛行機のようなものなのですが、風を利用して飛ぶようなイメージであり、それを操作するナウシカがとても軽やかで、とても素敵で憧れたのでした。そしてこの映画を見ると、本当に人間の自然に対する気持ちの愚かさが身にしみてわかり、自然を大切にしよう!と心から思える映画でした。私はナウシカには毎回号泣させられます。このような自然保護をうながす映画は少しでも多くの子供たちに見せたいものです。
自然の重要さ
この作品は感動という言葉ではくくれないものだと思いました。なによりも現実で考えるべき問題の人と自然の共存について直接問いかけるようなものだと感じ、考えさせられます。主人公のナウシカが腐海のあふれる世界の中でどう人と自然が共存をしていくのか、していくべきなのかを真摯に向き合ってナウシカの周りの人たちに心配をかけないようにひそかに研究を続けながらも様々なことに気を配っている姿は凄い!!としかいいようがないです。最後での絶望感は半端ないです!!その後の結果も!!ナウシカの健気な姿がとても印象的で素敵な女の人だなっと思いました。こんなに現実に向き合えるというのはほんとに凄いです!!
懐かしいです。
昔初めて小学生の時に見て、なんども見てもは余る作品でした。オウムが大好きになり似ているダンゴムシを見ては捕まえたらダメと男子に注意していました。あの頃に風にのって空飛ぶ技術が描けているのもすごいと思いました。地球の悪くなっていく姿や人間がその自然を破壊していった事実を描いていて、心にぐさりと来るものがありました。人間によってボロボロになった地球空気も汚れてまともに呼吸さえできない環境まさに未来を描いた感じがすごいと大人になってみたときは思いました。子供の時は単純に見ていたようで、子供の目でも地球の自然の大事さを別れた映画でした。大人になると自然破壊戦争色々考えなければ将来こうなるのでは?と思えるような作品でした。
何度も見てしまう
一生に一度は見ておきたい作品。拡大を続ける腐海に浸食されている地上の「風の谷」の族長の娘であるナウシカの話。原作を読んでいない人でもとても楽しめる作品だと思います。特に巨神兵が復活するシーンでは鳥肌が立ちました。巨神兵の復活シーンは「新世紀エヴァンゲリオン」で総監督を務めた庵野秀明さんが作画を担当していました。蟲たち一匹一匹すべてが魅力的でファンの方々は名前もぜひ憶えておきたいですね。キャラクター、ストーリーに映像、音楽すべてにおいて素晴らしいとしか言えません。キャラクターは特に魅力的で一番のオススメはユパです!あの渋さがまたかっこいい・・!ぜひぜひご視聴してください!
ラピュタよりも
「風の谷のナウシカ」はラピュタよりも残酷で絶望感たっぷりの話だと思います。人間VS自然、動物といった対立構造が極端で、人間の愚かさがより鮮明に描き出されています。このようなあまりに特殊な世界観、設定を考え、映像化し、一流のアニメを作り上げるというのは宮崎駿監督ならではだと思います。そして、私はかなりの虫嫌いですが、オウムたんがつぎつぎ死んで行くのはかわいそうすぎました。もののけでもそうでしたけど、あんなどっかんどっかん殺さなくてもいいのに・・・チビオウムたんを傷つけておとり使おうなんてどこまで卑怯なんだ人間は!と一人で勝手に憤ってしまいましたよ。
見るほどに感慨深い作品
今まで何度も見てきたジブリ作品ですが、見るたびに思うころ、感じることが違うといる、不思議な作品です。特に歳を追うごとに、人、自然、いろいろなことを想像させる、奥深い作品だと思いますね。人の果敢なさ、存在の意味なんかを感じる、壮大なテーマが隠れてたんだと、今さらながら感じちゃいますね。ナウシカの言葉にも短いながらも、グッとくることが多くて、この作品を見ると、自分を考え直すくらい、内容の濃いアニメだと思います。また、音楽も本当にマッチしているんですよね。音楽で話がグッと心に沁みこんでくるので、このナウシカは音楽ありきで一つの作品になっていると痛感します。アニメの域を超えていると思います。
切なくて愛しい物語!
何年たっても大好きなアニメです。少しおてんばなナウシカが色々な人や動物達と関わりながらストーリーは進んでいきますが、風の谷のナウシカは、全てにおいて優しさに包まれていて、ナウシカの包容力には驚かされます。自分の身が危険でありながら、自分の信念に基づいて行動し、特にナウシカが蟲たちに治療されるシーンは、アニメ界屈指の名作だと思います。音楽も設定上明るいイメージの物は少ないですが、切なくていとしいと言った感じの曲が多くて効いているだけで胸がキュンとなります。風の谷のナウシカは金曜ロードショーでよく放送されていたのですが、最近は放送が少なくなったのが残念です。
イイハナシダナー
小学生の頃から金曜ロードショーで何度も何度も観てきました。逆に見てない人は少ないのではないのでしょうか。主人公のナウシカ、カッコいいですよね。年齢は高校生ぐらいですよね?なのに地下室では植物を育てて研究してるとかこいつ天才かよ...。オームの迫力が凄まじかったですね。小さい頃は少しトラウマになっていたかもしれません。巨神兵の登場シーンもカッコ良かったですね、半分腐っている巨神兵の体温て熱いのでしょうか、湯気が凄く出ていたので。巨人の体温が高温の設定はわりとよくみかけますが...なかなか終盤の方は感動させてくれます、オームがっ!エエッ!?みたいな感じでww
ジブリ映画の根っこ
小さい頃から何回も見てきたアニメ映画。ジブリ映画の根っこといっても過言ではないこの映画。オウムやナウシカ、巨神兵のキャラクターデザインは個性的でとてもよい。映像は躍動感がある。巨神兵登場のシーンは、若い頃の、エヴァンゲリオンの監督が作っている。内容はすこし難しいので、子供は楽しめないかもしれない。奥深くまで考えながら見ると、いろいろな考え方が出来て面白い。大人が楽しむアニメだと思う。風の谷のナウシカのテーマははっぴぃえんどの細野晴臣、松本隆のタッグが担当している。久石譲の音楽もとてもすばらしい。音楽と映像を見るだけでも、見る価値のある映画だ。
落ち込んでる時は見ないほうがいい
これも昔何回か見てましたね。有名な作品ですけど、大衆受けの内容ではないと個人的には思ってます。ずっとシリアス。重い内容なので、子供で好きな方はあまりいないんじゃないかと思ってます。落ち込んでる時に1回見たことがありますが、更に落ち込んでしまいましたね。鬱気味な方はあまり見ない方がいいと思います。画力は素晴らしいとしか言いようがないです。当時のアニメ作品の中ではトップクラスだと思います。いいスタッフが揃ってたんでしょうね。音楽もよかったですね。内容と完全にマッチしてたと思います。やっぱりこの頃のアニメが1番ですね。3Dはない方がいいですよ。手描きの方が味があっていいです。
生きるということのすべて「風の谷のナウシカ」
重要なことは全てナウシカから教わった。といっても過言ではない程に、私の価値観の全ては根底に風の谷のナウシカがあります。小学生の頃に映画のナウシカを見て雷に打たれたように痺れ、その後中学生で風の谷のナウシカの漫画(宮崎駿が書いている!)に出会いさらにナウシカにのめり込んでいく・・・。人を愛するということ、地球を愛するということ。困難に出会ってもそれでも生きていく、生命の尊さ。ナウシカに出会ったことによって、その後ジブリ作品も全て網羅したのは言うまでもありませんが今でも一番は風の谷のナウシカです。その者青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし。失われし大地との絆を結びついに人々を青き清浄の地に導かん。一番はナウシカと言いながら同じ清浄の地を目指すのにトルメキアの皇女として血にまみれずには進めなかったクシャナ殿下が大好きです。クシャナ殿下に薙ぎ払え!と命令された巨神兵がエヴァンゲリオンの庵野監督...この感想を読む