Wの悲劇の評価
Wの悲劇についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際にドラマを観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
Wの悲劇の感想
運命によって出会った双子の生き方
双子というオリジナリティーを加えたこととても複雑な内容だった。キーワードは「W」で、和辻家という資産家一家と、女性と双子の悲劇を表している。原作の作者は推理小説家の夏樹静子だが、キーワードを暗号化することで読むものの想像を膨らませている。実際、私淑していたというエラリー・クイーンというアメリカの推理小説家の小説からとったものというが、そこからも勝手に価値観を拾うことができる。この双子という設定は、ドラマ化したときのオリジナルである。なぜ、わざわざ複雑な内容にしたのだろうか。役者が一人二役となり、入れ替わりもあって見ていて混乱してしまうこともあった。ただ見ているだけではつかめない、より考えさせるように作られている。この設定は、演出に自信を持っているように感じられるし、ミステリーを好む人にも見ごたえはあったと思う。この物語から感じるテーマは、双子が模索する自らの居場所と、母と子の絆である。双...この感想を読む