大市民のあらすじ・作品解説
「大市民」は、日本テレビ(NTV)系列の「shin-D」枠で1997年11月26日から同年12月24日にかけて放映されていたテレビドラマで、全4話構成の深夜帯に放送された作品となっている。 本作は柳沢みきおの同タイトルの漫画作品を原作に実写化したドラマだが、その原作の内容は特定のテーマを持たず、作者の日常生活や社会観を語るエッセイ的作風となっているため、本ドラマでもそれに準ずる形でのシナリオ構成となっていた。 主人公は人気作家でありながら質素なアパート暮らしをしている小説家の「山形鐘一郎」で、彼とアパートの住人たちとのユーモラスでありながらもどこか悲哀を感じさせる交流の様子が描かれ、その中で原作でもおなじみの鐘一郎の趣味や彼独自の人生のこだわりが披露されていくことになる。ちなみに、プールで鍛え上げたという逞しい肉体持つ鐘一郎のキャスティングには升毅が起用され、原作のイメージと非常にマッチしていたのが話題となっていた。 なお、2015年時点に於いて本作の映像ソフト化は行われていない。