毛利元就のあらすじ・作品解説
「毛利元就」は、1997年1月5日から12月14日までNHKの大河ドラマとして放送されたテレビ時代劇である。 智謀の武将と呼ばれ、戦国時代中頃にその名を轟かせていた毛利元就の生誕500周年を記念して制作された作品で、主演は中村橋之助 (3代目)が務め、元就の青年時代はV6の森田剛が演じていた。 主人公となる元就の生涯と、彼と共に同じ時代を過ごした女性たちの姿を同時に描くという構成になっており、戦国時代の物語でありながらもホームドラマ要素のある落ち着いた作風が話題となった。劇中で「ぼやきの元就」と呼ばれていた彼の愚痴のシーンを楽しみにしていた視聴者も多い。そして、家族想いな元就の穏やかな側面だけでなく、彼が西日本最大の戦国大名となるまでに至った冷徹な影の部分もまた劇中では丁寧に描かれている。 結果、全50話放映終了後の平均視聴率は23.4%と有終の美を飾り、後の2014年に至るまでに総集編や完全版DVDを始めとした映像ソフト化が何度も行われている。