櫂のあらすじ・作品解説
櫂は、1975年10月13日から1975年12月29日にかけてNETテレビ(現・テレビ朝日)のポーラ名作劇場にて放送された日本のテレビドラマである。 ポーラ名作劇場は、毎週月曜日に放送されており、ポーラ化粧品本舗(現・ポーラ)の1社がスポンサーとして提供していたドラマ枠。このポーラ名作劇場では他に、有吉佐和子による小説「華岡青洲の妻」や松本清張の長編小説「波の塔」などの作品がドラマ化されている。 原作は、太宰治賞を受賞した宮尾登美子の同名タイトル小説。この作品は、このドラマ以外にも緒形拳、十朱幸代主演での映画化や、仲村トオル、松たか子主演でのドラマ化がされている。 脚本八木柊一郎、演出久野浩平である。 伊藤孝雄演じる渡世人で女衒の富田岩伍と、若尾文子演じる岩伍に嫁いだ富田喜和の夫婦。喜和は、岩伍の稼業をいいものと思っていないが、献身的に仕える女房。喜和が過酷な運命に翻弄されながら生きる姿を描いた作品である。大正初期の高知を舞台としている。