魔神英雄伝ワタルの感想一覧
アニメ「魔神英雄伝ワタル」についての感想が4件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ご都合主義のアニメ
都合の良い悪役“ドアクダー”あるネットでは、ワタルを“都合の良い進行役”と書かれていました。自分もその通りだと思いました。ワタルは、虎王(実は翔龍子)がドアクダーの息子だと分かっても、それに臆する事なく立ち向かっていきました。只、自分としては虎王の様に苦悩したり悩んだりしてほしかったです。それに、失敗を犯した部下達を殺してしまうドアクダーのやり方が幼稚に見えます。更に、虎王までも手に掛けてしまい、ワタル達の怒りを買ってしまったドアクダーは「バカ」としか言いようがありません。虎王を上手く利用した方が話の流れとしては面白かったような気がします。自分的には、ドアクダーのやり方はワタルにとっては都合の良い展開になってたので、もう少しアレンジした方が良かったような気がします。後は、ドアクダーは、幻龍斎のような美形の紳士キャラにし、尚かつ、ギャグを取り入れつつも、もう少し殺伐とした雰囲気を出した方が...この感想を読む
二つの世界に愛された少年
多彩なキャラクター『ワタル』の最大の魅力はその多彩なキャラクター達ではないでしょうか。主人公の戦部ワタルはかなり現実的な男の子だったと私は思います。普通だったら異世界に飛ばされ、救世主と呼ばれれば正義感に燃え、敵までまっしぐらというのがいままでの主人公ですが、ワタルは弱音を吐くし、時にはズルもする。そんなワタルだからこの作品はおもしろくなったんだと思います。それとワタルには仲間が増えていきます。底抜けに明るいくの一のヒミコ。顔の大きさだけは誰にも負けないシバラク先生。最初は敵だったクラマ。彼らがいたからこそこの作品は長く愛されているんだと思います。本当の友情ワタルには最大のライバルがいました。ドアクダーの子である虎王です。ヒミコを嫁にすると宣言したり、部下のドンゴロを困らせたりとまさに『オレ様』なキャラクターでしたが、本当の姿は孤独を抱えた少年で、初めて出来た友達に喜ぶ姿は微笑ましくて...この感想を読む
友情と笑いと涙の、魔神英雄伝ワタル
型破りな「おもしろカッコいい」アニメ魔神英雄伝ワタルは、一般的なロボットアニメと比べるとかなり型破りなアニメです。同時期に放送されていた他のアニメは「聖闘士星矢」や、「サムライトルーパー」など、シリアスなストーリーで八頭身のキャラクターなどが流行っていました。魔神英雄伝ワタルは、明るく元気でギャグタッチで、情緒豊かな、純粋に子どもが楽しめるアニメです。当時の流れの中では、「ワタル」は真逆で、独自の作風と言えます。だからこそ流行の中でも、「ワタル」は異彩を放っていて、その後30年近くも人々に愛されるアニメになったのではないでしょうか。とりわけ秀逸なのが、魔神たちのデザインです。普通のロボットのようにシャープなフォルムではなく、子どもに親しみやすい、三頭身で丸っこいデザインです。ですが、和風なテイストで、龍や虎や鳥などを取り入れていて、アクションシーンではとても格好よく見えます。この特徴的な...この感想を読む
名作アニメの決定版です!!
今となっては豪華声優陣で贅沢!龍神丸と龍王丸の声優、玄田哲章さんは今ではクレヨンしんちゃんのアクション仮面や、映画でいえばシュワルツ・ネッガー出演作品で吹き込みされている声優さんでお馴染みです。そしてヒミコの声優、林原めぐみさんはキャラクターが全然違いますが、エヴァンゲリオンの綾波レイや名探偵コナンの灰原哀で有名な声優さんですよね。さらに主人公の戦部ワタルの声優、田中真弓さんはドラゴンボールのクリリンやワンピースのルフィでお馴染み、現在も活躍され、声を聞くことが多い声優さんですよね。人気キャラの渡部クラマの声優、あの山寺宏一さんですよ。出演されているアニメ・映画は数知れず、声優業だけではなく「おはスタ」番組MCでも活躍され、最近のアニメキャラではエヴァンゲリオンの加持リョウジ、ヤッターマンでのヤッターワン役、ヤッターキング役、ナレーション役と声優界の生きた伝説の方といっても過言ではないの...この感想を読む