名作アニメの決定版です!!
今となっては豪華声優陣で贅沢!
龍神丸と龍王丸の声優、玄田哲章さんは今ではクレヨンしんちゃんのアクション仮面や、映画でいえばシュワルツ・ネッガー出演作品で吹き込みされている声優さんでお馴染みです。
そしてヒミコの声優、林原めぐみさんはキャラクターが全然違いますが、エヴァンゲリオンの綾波レイや名探偵コナンの灰原哀で有名な声優さんですよね。
さらに主人公の戦部ワタルの声優、田中真弓さんはドラゴンボールのクリリンやワンピースのルフィでお馴染み、現在も活躍され、声を聞くことが多い声優さんですよね。
人気キャラの渡部クラマの声優、あの山寺宏一さんですよ。出演されているアニメ・映画は数知れず、声優業だけではなく「おはスタ」番組MCでも活躍され、最近のアニメキャラではエヴァンゲリオンの加持リョウジ、ヤッターマンでのヤッターワン役、ヤッターキング役、ナレーション役と声優界の生きた伝説の方といっても過言ではないのではないでしょうか。
これぐらいにしておきますが、今となっては、これだけの有名な声優さんが一同に集まって声優として出演しているアニメ作品って本当に凄いことではないでしょうか。昔の名作アニメの魅力って、こういうところにもあるんですよね。アニメ鑑賞していて、ハッと気付くとビックリと同時にニヤリとしてしまう嬉しい部分だったりします。
メカデザインや設定が最高!
3~4頭身ロボットの先駆け的な存在といえるでしょう。それ自体が斬新だったうえにメカデザインが秀逸で、この作品がなければSDガンダムという存在やゲームでいうスパロボシリーズ、サクラ大戦なども、存在していなかったのではないでしょうか。
まず主人公、戦部ワタルのロボットである龍神丸はどれだけ玩具化・フィギュア化されたでしょうか。三種の神器である、「草薙剣」「八尺瓊勾玉」「八咫鏡」をモチーフにしたデザインはお洒落でいてカッコ良いんですよね。
個性的な脇役である剣部シバラクが登場するマシン、戦神丸はメカデザインが侍風でカッコ良い上に、公衆電話で呼ぶという斬新な設定で微笑ましく思います。当然のことながら公衆電話がないと呼べない、というのが面白いんですよね。
また渡部クラマの空神丸、ヒミコ親子の幻神丸もメカデザインも良いし、ストーリー中に龍神丸と空神丸が融合することで誕生した可変タイプマシンの龍王丸は白が基調となっており、カッコ良さが増しましたね。
敵マシンにも魅力的でカッコ良いんです。斬新なイメージで印象に残っているのは、3つのマシンが合体することで強力だったガッタイガー、そして主人公の戦部ワタルのライバル的な存在でどこか憎めない虎王のマシン、邪虎丸も可変式で虎の形状になることが魅力的でしたね。
やはり合体・変形というのはロボットものの中で欠かせない要素ですね(笑
魅力的・個性的キャラクターとストーリー展開!
主人公の戦部ワタルは位置づけとしては平凡キャラクターで、全体の中でツッコミ役として機能していますね。その分、周りが個性的なのが魅力ポイントだと思います。
いつも笑っていて能天気のヒミコは不思議な忍術で、いつも旅を助けてくれますが、忍術のネーミングには「そのまんま」過ぎて笑わされます。
主人公とともに初期場面より旅をする剣部シバラクも、自身が登場するマシンの戦神丸と唯一会話できるキャラクターとして謎に包まれていることが面白いです。公衆電話では会話しているのに、アニメの中では一度も声を発することがないことが妙に不自然で笑えてきます。
ヒミコの父親である忍部 幻龍斎、そして渡部クラマは呪いでそれぞれ小さなお猿さんや鳥の姿になっており、呪いが解けて人の姿になったときにそれぞれがカッコ良かったのが笑えるポイントだったと思います。めちゃくちゃカッコ良いじゃんってツッコミたくなりますものね。
また敵の親分、「ドアクダー」もネーミングがそのまま過ぎてツッコミ要素といえますよね。「神部界」という神々の世界という設定やワタルが旅していくことになる「創界山」という名前はそれらしいのに、手を抜いている部分では分かりやすいくらいに手を抜いているのが笑うポイントだと思います。
創界山を旅して、それぞれの階層を制覇していくという設定はうまいですね。今が物語のどの辺に位置しているのか、観ていて分かりやすかったと思います。これは作り手側の視聴する側に対する気配り的な工夫ではないでしょうか。起承転結という全体の流れの中で、今がどの位置にあたるのか、そして今後どのようなことが起きるのか、期待させてくれるようなものがありました。
主題歌が良いな~と思ったら!
じつは、元々はラブソングとして作曲された歌をアニメ番組寄りに改編されたもののようですね。たしかにメロディーだけ聞いていたら、ラブソングと言われても違和感ないかもしれません。どのような経緯で生まれた曲なのか、意外だったんですが、この曲はアニメ歴史に残してほしい名曲だと思っています。それでも元々、歌を作った方は改編することに反対だったようで、この曲を通して訴えたいこと、伝えたいことが本来の意味からズレたものになったことは不本意だったでしょうね。
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