顔のない狩人の評価
顔のない狩人についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
顔のない狩人の感想
ロマンスもサスペンスも鉄板の充実ぶり、イブ・ダンカンシリーズ
「失われた顔」に続くイブ・ダンカンシリーズ第2作目この「顔のない狩人」は「失われた顔」に続き、イブ・ダンカンシリーズの第2作目となる。イブの悲劇は前作「失われた顔」で終止符を打ったかのように見えたけれど、ストーリーはこの作品で急展開を見せる。ボニーを殺したのはフレイザーではなかったという展開は、読み手をたちまち物語の世界に引き込んだ。アイリス・ジョハンセンの作品はラブロマンス的要素が多いながらも、サスペンス要素もしっかりあり、ジェットコースターのようなスピード感ある展開が特徴だと思う。また登場人物たちの魅力も際立っており、女性なら誰しもが憧れる男性像や扱われ方がまさにそこにあった。イブ・ダンカンシリーズでもそれは健在だ。イブを巻き込む猟奇殺人事件、イブを取り巻く二人の男たち、どこまでも強くあろうとするイブ(時に腹が立つほど頑固ではあるが)。彼らが実に生き生きと動く様はまるで映画を見てい...この感想を読む