くだらない笑いに元気がもらえます!
社会の風刺を閉じ込めた考えさせる作品主人公の大黒シズオが、会社を辞めて無謀にも漫画家を目指し出す「俺はまだ本気出してないだけ」は、バカバカしくて、思わず笑ってしまう作品に仕上がっています。しかし、実は作品の中には、社会に対する憤りを描いている作品なのです。作品の中で、きちんと職についてないとそんなに悪いのか、駄目な人間はカッコ悪いのか、弱い人間は我慢するしかないのかなど、生きていく中で誰もが抱える葛藤をコメディとして面白おかしく訴えているのです。コメディ以外でこれらのテーマを表現しようとすると、重く辛くなりますが、「俺はまだ本気出してないだけ」では、面白さが前面にあるため、ちっとも押し付けがましくありません。私は、テーマを見ている人に押し付けてくる作品が、好きではないので、私はこの作品が好きです。 ワンシーン毎に笑いを一つ「俺はまだ本気出してないだけ」は、原作がありますが、コメディを多...この感想を読む
4.74.7
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