消化不良な作品
原作はリチャード・マシスンの不朽のSFホラーである同名小説。 原作は未読であったが、大変残念な作品であった。原作の方はもっと面白いのだと期待したい。 よくあるお決まりのゾンビ映画的展開。『地球最後の男』とキャッチコピーがついていたので、どのくらい孤独で寂しいのだろうか、そんな男がどうしてレジェンド(伝説)になるのか、と期待して見たのだが、回想シーンが多いことや、新たな生存者が割とすぐ出てきたこともあって、あまり孤独を感じ取れなかった。なにより、荒廃したNYの街が予想以上にごみごみと作られていて雑多な雰囲気があり、ぽつんと独りだけ取り残されている、という演出がなかったからだろう。 かなり多くの伏線が張られているにもかかわらず、回収しないままで終わってしまって、頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになってしまった。物足りなさが半端ない。 特別版では撮り直され公開されなかった方のエンディングがあるということなので、少し期待したい。
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