消化不良な作品 - アイ・アム・レジェンドの感想

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消化不良な作品

2.02.0
映像
2.0
脚本
1.5
キャスト
3.5
音楽
2.0
演出
1.0

原作はリチャード・マシスンの不朽のSFホラーである同名小説。 原作は未読であったが、大変残念な作品であった。原作の方はもっと面白いのだと期待したい。 よくあるお決まりのゾンビ映画的展開。『地球最後の男』とキャッチコピーがついていたので、どのくらい孤独で寂しいのだろうか、そんな男がどうしてレジェンド(伝説)になるのか、と期待して見たのだが、回想シーンが多いことや、新たな生存者が割とすぐ出てきたこともあって、あまり孤独を感じ取れなかった。なにより、荒廃したNYの街が予想以上にごみごみと作られていて雑多な雰囲気があり、ぽつんと独りだけ取り残されている、という演出がなかったからだろう。 かなり多くの伏線が張られているにもかかわらず、回収しないままで終わってしまって、頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになってしまった。物足りなさが半端ない。 特別版では撮り直され公開されなかった方のエンディングがあるということなので、少し期待したい。

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他のレビュアーの感想・評価

前半は良作、後半は駄作

今回で3度目の実写映画化。それまでの作品は未鑑賞であり、今回は初の鑑賞となった。最後に生き残った軍の科学者ネビルが愛犬とともに治療法を研究していく孤独な序盤。そう、中盤まで廃墟と化した都市で食料や研究する為に捕まえるダーク・シーカーとのやり取りは素直に面白かった。まさに『地球最後の男』という題材を上手く表現していた。しかし、中盤に唯一の友人だった愛犬は死に、自暴自棄となったネビルがダーク・シーカーに追い詰められた時、ヒロインが華々しく登場してくれます。中盤までは良作の調子で展開していたのに、ヒロインが登場した瞬間から駄作へ急下降。それまでのネビルが構築した孤独感をぶち壊し、いい雰囲気で進んでいた展開もぶち壊した張本人。いつネビルがレジェンドになるかと思えば、クライマックスで強引すぎる、まさかの自己犠牲でアメリカ万歳スタイルにしてしまったのはガッカリ。そもそも、ヒロインが登場した時点で下...この感想を読む

2.02.0
  • あきしげあきしげ
  • 192view
  • 467文字

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