前半は良作、後半は駄作
今回で3度目の実写映画化。 それまでの作品は未鑑賞であり、今回は初の鑑賞となった。 最後に生き残った軍の科学者ネビルが愛犬とともに治療法を研究していく孤独な序盤。 そう、中盤まで廃墟と化した都市で食料や研究する為に捕まえるダーク・シーカーとのやり取りは素直に面白かった。 まさに『地球最後の男』という題材を上手く表現していた。 しかし、中盤に唯一の友人だった愛犬は死に、自暴自棄となったネビルがダーク・シーカーに追い詰められた時、ヒロインが華々しく登場してくれます。 中盤までは良作の調子で展開していたのに、ヒロインが登場した瞬間から駄作へ急下降。 それまでのネビルが構築した孤独感をぶち壊し、いい雰囲気で進んでいた展開もぶち壊した張本人。 いつネビルがレジェンドになるかと思えば、クライマックスで強引すぎる、まさかの自己犠牲でアメリカ万歳スタイルにしてしまったのはガッカリ。 そもそも、ヒロインが登場した時点で下降線をたどっていたので救いようがなかったけど。 まあ、原作も同じようなルートであるが、そこはもう少し脚色しても良かったんじゃないかと感じた。
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