新しいホームズ像 - シャーロック・ホームズの感想

世の中にシャーロック・ホームズを主人公とした映画やドラマは数多く作られてきましたが、本作は独特の個性があります。 原作の味わいやスタイルが好きな人はちょっと面喰らうかもしれません。ハリウッドだけあって原作をそっくりそのまま踏襲していません。 簡単に言えばこの監督が、ホームズとワトソンのキャラクターと背景などを借用して、新たに作り上げたような作品です。 物語そのものも新しく独自に作り上げられていますし、ホームズとワトソンの人物像も監督が新しく解釈し直して作り直しています。 原作と同じく怪奇な事件に介入していくのですが、事件の依頼がホームズファンにとって有名なあの女性が出てきますし、最後の落ちなども含めてお馴染みのキャラは出てきます。映像もハリウッドらしく鮮明でメリハリが効いている所があります。 原作ファンには不評なところもあったそうですが、これを単体の独立した作品として見るならさほど悪いできではなく、きっちりエンターティメントとして楽しめる出来にはなっています。