ド派手で斬新……でも、2人の絆は健在
ミステリー文学の古典的名作で、ミステリーファンならずとも知っているコナン・ドイルの産んだ名探偵シャーロック・ホームズと、その助手で記録者のワトソン先生の活躍を主題にした映画です。ホームズとワトソンの他にも、モリアーティ教授やレストレード警部、アイリーンといった名脇役たちも登場します。 しかし、物語の作り・キャラクターの解釈・表現方法などは、とても個性的で現代的です。原典に忠実であることに重きを置くシャーロキアンには、邪道といわれるかもしれません。ただ、ホームズとワトソンの絆の強さは原作を忠実に踏襲されているので、個人的には、これはこれでパスティーシュとして、おもしろいと思います。 アクションの連続、爆破や魔術の儀式など派手な演出が続き、推理の道筋を落ち着いて楽しむことができないのが、ややマイナスポイントかなと思います。とはいえ、小説と映画という表現の違いもありますから、この点に関しても個々人の好みで判断が分かれるところかもしれません。
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