万能になったおっさんの使命は - フィアレスの感想

ここ一番と言う時に無事に助かった男がやたら元気で家族は付いていけないという話です。 航空機事故で墜落した現場、煙が立ち昇る中、一人の男が黙々と救助活動してる場面から始まります。 怪我も無く奇跡的に助かった彼を迎える妻。作品の中の人々は通常事故に合った人はこうなるだろうと予測して、その枠に嵌らない主人公をもてあましてしまうのです。 アレルギー持ちが、事故後はアレルギーが消えてる。ココがポイントです。 一人の母親は、同じ飛行機事故で子供を亡くしてる。 彼は彼女を立ち直らせようとし、彼女の手伝いをするが、彼女が立ち直るにしたがって彼は、あるべき元の姿に戻っていく。それは彼のアレルギーが戻ったことで、使命は終わったのだと示しています。 これは簡単に言うと、「鶴の恩返し」的な乗り移り映画です、彼が彼であるということはまったく変わらないが、彼の存在がミッションをもってメッセンジャーとなり、彼を必要としている人を助けるために憑依状態になってしまいます。 プロテスタントが好きそうな話です、こういうメタファーがあったんだと教えてくれる映画です。