一瞬の勇気を生かすか殺すかで人生が決まる - 戦火の勇気の感想

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一瞬の勇気を生かすか殺すかで人生が決まる

4.04.0
映像
4.0
脚本
4.0
キャスト
4.5
音楽
4.0
演出
4.0

湾岸戦争中、親友の大尉を誤って攻撃して亡くしてしまったサーリング中佐(デンゼル・ワシントン)。そのことがきっかけで妻との関係がこじれて酒におぼれる日々で、最前線ではなく事務職に追いやられてしまった。ある日女性初の名誉勲章授与の件で、戦死したカレン・ウォールデン大尉(メグ・ライアン)の調査を上官から命じられる。サーリング中佐が調査したところ、ウォールデン大尉の死には謎が多く、かつて大尉の部下だった生き残った兵士たちに話を聞いたところ、彼女に対する評価があまりにも分かれていることに不信感を覚えた。その内の兵士が亡くなったり、薬物依存の疑いで除隊させられる兵士が出たりと捜査が困難に陥るが、サーリング中佐は諦めずに彼女の調査を続けたところ、あまりにもショッキングな戦死だったことがわかってしまう・・・・・・。 主演はアカデミー賞常連の俳優、デンゼル・ワシントン。黒人俳優でこんなにインテリな役が似合う俳優も珍しいです。 ヒロインはラブコメの女王、メグ・ライアン。こんなに男前の役が似合うとは思いませんでした。 共演にはマット・デイモン。ウォールデン大尉の死の真相を語る重要な役です。 この映画のキモは、勇気は一瞬、後悔は一生。 勇気こそが自分のみを守る術で、それが戦時下であれば、国を救うことだということです。 軍人ですから、死をいとわない行動をとったウォールデン大尉に嫉妬した部下が、彼女を見殺しにしたという事実を一生後悔したわけです。 サーリング中佐は最後に誤って攻撃して亡くなった親友の大尉の家族に謝罪に行きます。 今までしたくてもできなかったのは、自分の保身が邪魔をし、勇気を出すことができなかったのです。しかし、ウォールデン大尉の調査を続けたおかげで、彼は勇気を出すことができ、遺族に受け入れてもらえました。最後に妻とも仲直りできそうな雰囲気の中でエンディングでしたので、勇気は人を変えるスパイスなのかもしれないと思いました。

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