ドラマ「バージンロード」のキャラクターにドン引き。突っ込みどころ満載の無理やりこぎつけたハッピーエンドに注目。 - バージンロード Virgin Roadの感想

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ドラマ「バージンロード」のキャラクターにドン引き。突っ込みどころ満載の無理やりこぎつけたハッピーエンドに注目。

3.53.5
映像
3.0
脚本
3.0
キャスト
4.0
音楽
4.0
演出
3.5

目次

バージンロード全体的な印象

日本国民を涙に包んだラストに感動ストーリーできれいに終わらせた恋愛ドラマ「バージンロード」についてご紹介します。バージンロードは曇った視点で観ずに、純粋な心で診たときにはとても感動的なラブストーリーです。主人公の和美と薫の出会いについても、とてもベタではありますが運命を感じさせるコンタクトレンズを落とした和美を助けるというロマンチックで女性にとってはキュんキュんするポイントがたくさんあります。

また、薫役は反町隆と女性ウケがよい俳優ということもあり、幸運の持ち主である和美の人生にジェラシーを感じた方も少なくないのでしょうか。深く考えずにドラマ「バージンロード」を鑑賞したところ、ハッピーエンドで素敵な恋愛物語という印象を受けますが、実際には突っ込みどころ満載の無理やりハッピーエンド、結果オーライなストーリーです。

その奇抜な発想の想像力には魅力を感じる部分もありますが、どうしても素直にハッピーなストーリーと感じ取れないハプニングやシーンがたくさんあるので、そのあたりを深く追求していきます。一般常識の目線で鑑賞すると、別の意味で傑作です。

突っ込み①主人公の「桜井 和美」

和美の人生は夢を追いかけてアメリカに行くところから始まります。このあたりは順調で、和美の人生をリスペクトしたいぐらいでしたが、アメリカに行ってから波乱にドン引きです。まず不倫をしていたことに突っ込みが出ます。

不倫は現代でもよくある話であり、浮気心が本気になるケースもありますが、子どもまでできるとは和美は女性としても大人としても痛いとしか言いようがありません。不倫相手に責任を取ってもらうことができないのであれば、シングルマザー覚悟で子どもを育てると意気込んだとしても、それだけのキャリアと収入を考えると簡単なことではないことだと予想されます。

現代ではシングルマザーが増えましたが、離婚の果てのシングルマザーがほとんどで、出産前からのシングルマザーはまだまだイレギュラーです。ドラマ「バージンロード」の場合、大好きであった彼氏に妊娠がわかり逃げられたわけでもなく、相手が既婚者というポイントも重要です。そんな相手と子どもができるような仕方をしていること自体、和美の行動に理解に苦しみます。そのあたりの和美の心境について掘り下げたいところです。

結果的にアメリカには何しに行ったのか?と疑問が残る和美の人生です。海外生活は日本とは違い、語学、異文化、何よりも経験値がアップするので無駄なことは1つもありません。しかし、このドラマで重要なポイントではないとはいえ、ジュエリーデザイナーを目指してアメリカに行ったという当初の設定から一編しすぎではないかと和美に突っ込みたくなります。

突っ込み②自分の子どもじゃないのに

男と別れ日本に戻った和美と薫は日本で出会いますが、その日に出会ったばかりで和美の婚約者役を頼み込むなんて、とてもじゃないですがクレイジーな女です。そんな和美の要求に応える薫もまたクレイジーであり、そんな関係から発展して最終的にはバージンロードを歩く、つまり、別の男との間にできた子どもを妊娠した状態で出会い結婚にまで至るというなんともまたクレイジーなストーリーです。

恋人が妊娠したとわかっておじけずく男性がいるぐらいなのに、別の男の子どもを妊娠している女性を受け入れられる男性なんているのでしょうか。このパターンは里子制度とはまた違うもので、男性側からすると特に理解しがたいものがあります。すでに子持ちのシングルマザーと恋をして、そのまま結婚にまで至り、血縁関係のない子どもの父親になるケースともまた違います。自分の子どもでない相手を身ごもった和美を愛せる薫は、かなり和美の魅力にはまってしまったとしか考えられません。自分の子どもでない妊婦を好きになるなんてとんでもない事態ということに気付いてしまえば、ドラマ「バージンロード」の見方は大きく変わること間違いなしです。

突っ込み③アメリカあるある

アメリカはたくさんの日本人が移住しており、グリーンカード(アメリカ永住権)を保持する人も年々増えています。そんなアメリカにジュエリーデザイナーの勉強をしに行く和美でしたが、アメリカあるあるにあてはまります。和美はニューヨークに行きましたが、ニューヨークは多くの日本人駐在が住んでおり、アメリカでは日本人同士のコミュニティがあるので日本人との距離は日本で出会うことを考えると圧倒的に縮まりやすいです。和美も恐らくそんなアメリカあるあるで日本人既婚者と踏み入れてはいけないエリアにまで立ち入ってしまったに違いないです。

また、アメリカでは日本よりもピルを飲む女性がとても多いです。生理をコントロールできるため、バースコントロールをすることもアメリカあるあるです。それと同時にアフターピルもCVSなどの薬局でも手に入るため、妊娠を防ぐことも日本より容易いです。アフターピルは日本では産婦人科に行かなければ入手困難です。そんなアメリカあるあるを踏まえても既婚者と妊娠に至った和美の行動に突っ込みがやみません。

突っ込み④AKBのあの人が

昭和のドラマを代表する「バージンロード」ですが、昭和生まれの方で放映時に観ていた人はとてもたくさんいます。昭和のハッピーエンドのラブストーリーのドラマの代表として、平成に入ってからでも観たという人もいるかと思いますが。あの今でこそ大人気のAKBの元メンバーが出演していたことをご存知でしょうか。まさかあの子役が「大島優子」だなんて、と突っ込んでしまった方も多いのではないでしょうか。

意外と気付かずに鑑賞した方もいるのではないでしょうか。和美の小さいときの役を演じているのはあの「大島優子」なんです。気付かなかったという人も無理もありません。当時の大島優子は本当に小さい小学生でした。よく観てみると面影があります。数話のなかで何度も出演していますので、大島優子の幼い頃に注目しながらもう一度、鑑賞してみてはいかがですか。

元AKBの大島優子ついでに、実は彼女は「バージンロード」だけでなく、Kinki kidsが主演の「ぼくらの勇気未満都市」にも出演していました。AKBとして花を咲かせる前に、下積み時代があったことにも驚きです。再度、「バージンロード」を見直すと、このときの大島優子が今のように芸能界でトップクラスに立つとは誰も想像できていなかったのではないでしょうか。

まとめ

ドラマ「バージンロード」についての深読み鑑賞はいかがでしたか。感動に浸っていた方にはほっこり幸せ気分をぶち壊してしまったポイントもあるかもしれませんが、突っ込みたくなる気持ちはおわかりいただけましたでしょうか。明らかにこのハッピーエンドは無理やりに作られたもので、このストーリーはフィクションならではのものです。

ついでに突っ込みたいといえば、このドラマはできちゃった結婚ならぬ、できてから結婚ですが、ドラマ「バージンロード」の主題歌を歌い上げた「安室奈美恵」はこのときにTRFのサムとできちゃった結婚をしたことがとても話題になりました。安室奈美恵の私生活とバージンロードのストーリーがうまく重なったように感じた方も多いですが、全く違うストーリーです。安室奈美恵は結果的にサムとは離婚をしましたが、あのときの彼女は本当にハッピーエンドでした。

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