女なら、安い恋はしないことね! - ナオミの感想

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ナオミ

3.003.00
映像
3.00
脚本
3.00
キャスト
3.00
音楽
5.00
演出
3.00
感想数
1
観た人
1

女なら、安い恋はしないことね!

3.03.0
映像
3.0
脚本
3.0
キャスト
3.0
音楽
5.0
演出
3.0

目次

アタシがいろいろ教えてアゲル…!

「ナオミ」を視聴した感想です。
率直に感想を申し上げると、「GTOとショムニを足した感じ」だな、と思いました。いや、これは褒めている意味で言っています。

この作品は1999年に放送しており、約20年ほど前の作品となっています。
放送当時、わたしはこの作品が大好きで、毎週楽しみに見ていました。
藤原紀香さん演じる美人教師「ナオミ」が、毎回破天荒なやり方で、問題のある生徒を更正させていくストーリーです。

毎回笑って、元気をもらえるドラマだったと思います。子供にも分かりやすく面白いドラマでした。

そして、今改めて見てみると、「やっぱり面白いなあ」と思います。

GTO、ショムニ…フジテレビのヒットドラマの系譜を継ぐ作品!

ストーリー自体は、よくある設定だと思うんです。
新しく赴任してきた教師が担当するのは、問題のある生徒ばかりを集めた「最低のクラス」。
学校はそのクラスの生徒をお荷物扱いし、疎んでいる。
そして最低のクラスのボス的な生徒は、お偉いさんの子供で、教師を憎み、取り巻きを使って嫌がらせをする…。

もうほとんどGTOと一緒ですよね。
しかし、設定はほぼ同じなのに楽しむことができるのは、主人公の藤堂直海のキャラクターの成せる技だと思います。

直海はGTOの鬼塚のように、破天荒でカッコいい教師です。
常識に縛られず、生徒のために動いてくれる先生。
そこはGTOの良いところを取り入れていると思います。

しかし、直海は鬼塚よりも頭がいいというか、クールという感じがします。
やっていることは教師としては破天荒ですが、生徒に対しては静観していることが多く、最後の最後になって、やっと動き出します。

一見して水商売に間違われるほど派手な出で立ちで、教師にはとても見えませんが、人に対しての観察眼が意外と鋭く、各々の問題点を瞬時に見抜きます。

しかし、すぐには手を出さず、最後の最後にビシッと締めるのが直海のやり方です。
それが見ていて気持ちがいいですし、直海らしいカッコよさがあると思います。

このあたりは、ショムニの坪井千夏の、ビシッと言ってくれる気持ちよさを取り入れているのではないかな、とも思いました。
直海は「女なら~」で始まる名言を毎回残していますが、それもちょっと、坪井千夏っぽいですよね。
ミニスカートで美脚を披露して、ビシッときめた立ち姿も、ショムニっぽいなあと思います。

教頭と学年主任のやりとりは、ショムニの人事部っぽいですよね。「あいつらが辞めたら昇進ですよ~!」みたいな。
森本レオさん演じる校長は、そのままショムニの課長ですし…。

GTO、ショムニ、どちらもフジテレビを代表するヒットドラマです。
その王道的な面白さをうまく取り入れて、この作品は作られていると思います。
パクリだなんだと言う気は毛頭ありません。
「王道的な面白さを取り入れる」ということが、どれだけ難しいことか。

それをやってのけているのだから、素晴らしい事だと思います。
私としては、20年前と変わらず好きな作品なので、もっと知名度があってもいいのにな、とは思います。


また、主題歌の「Girls be ambitions」や、挿入歌の「HEARTS」も効果的に使われていました。両方とも思わず口ずさんでしまうような、頭に残るメロディで、女性の主人公らしいきれいな曲だと思います。

今振り返ってみると、小室哲哉さんの手掛けた曲なんですね。豪華ですね。ナオミは色々と期待された作品だったのだろうと、推測されます。

ナオミはなぜ、GTOやショムニになれなかったのか?


なぜこの作品が、GTOやショムニクラスの知名度を得られなかったのかを考察すると、やっぱり悪役が弱いのかな?と思います。

この作品の大ボス的な存在は、安達薫という女子高生です。
市議会委員の娘で、「ママに言いつけてやるから!」みたいな感じですね。
安達は教師を嫌っており、何人もの教師を嫌がらせで辞めさせています。
そして同じように、新担任の直海にも嫌がらせをしていきますが、ことごとく上手くいきません。

しかし、その嫌がらせがちょっと地味かなと思いました。

初回で女子を煽動して、女子全員で遅刻してみせたりしていましたが、逆にそれくらいではないですかね。
他はあまり関与していないというか、別の生徒が問題を起こしているイメージです。

ですので、「問題クラスの2-H」との戦いというよりは、本当に個人個人とのぶつかり合いのイメージです。

その辺りがちょっと弱かったのかもしれません。

また、画的にもGTO程のインパクトは得られませんでした。
鬼束は壁に穴を開けたり、屋上から生徒を「落とすぞ、落とすぞ」とやったりしていましたが、やはり女性の主人公とあって、そこまでの過激なシーンはありませんでした。(そこまでしろとは、全然思いませんが。)
そうした原因があって、あまり知名度が良くないのかもしれないと思います。

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