まだ10分ぐらい放送時間が残っている…! - 帰ってこさせられた33分探偵の感想

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帰ってこさせられた33分探偵

4.254.25
映像
3.50
脚本
4.50
キャスト
3.75
音楽
3.50
演出
4.50
感想数
2
観た人
3

まだ10分ぐらい放送時間が残っている…!

4.04.0
映像
4.0
脚本
4.0
キャスト
4.0
音楽
4.0
演出
4.0

目次

この事件、俺が33分もたせてみせます

「帰ってこさせられた33分探偵」を視聴した感想です。
この作品は、フジテレビ系で放送されたドラマ、「33分探偵」の続編で、主演の堂本剛さんを初めとしたキャストや、話の構成もそのままに放送しています。
新シリーズではなく、前シリーズの続きというスタンスを取っており、第10話から始まります。

作品の内容は、普通に考えれば5分で解決してしまうような簡単な事件を、放送時間いっぱいの33分引き伸ばす、主人公鞍馬六郎の活躍を描く、コメディドラマです。

「放送時間があまり無い」ことをあえて全面に出しているのが特徴で、CMを跨ぐ際には「ただいま○○分です」のナレーションや但し書きが入ります。 

毎回推理もののような導入ではありますが、難しいトリックなどは全くありません。
六郎のあり得ない推理や大雑把な聞き込み、鑑識や情報屋からの情報提供など、毎回のストーリーの筋はほとんどが同じです。(そうでないと、33分で収まらないんでしょうね。)
その結果、最初に捕まえた犯人が、30分捜査しても結局犯人に変わりないことも、しばしばあります。(普通のミステリーではあり得ない展開ですが…。)
その「33分なんとか引き延ばしている」感じがすごくて笑ってしまいます。

また、六郎が移動する際の車など、超雑な合成映像になっており、もう「何でもあり」の様子を呈しています。 

そんなコメディ色の強い作品ですが、六郎の事務所の様子はお洒落に作られています。
ピタゴラスでコーヒーを入れたり、シャーロック・ホームズのフィギュアがたくさん飾られていたりと、雰囲気は抜群です。
また、堂本剛さんの衣装も、探偵らしさがありながら、毎回お洒落だと思いました。

この作品は、そんな「33分探偵」の世界観を、ブランクを感じさせる事なく、続編として見事に再現していると思います。

また、今回はあくまで番組改編期の「穴埋め」であることを強調している所も面白いです。

作品内に「早く新ドラマ始まれ」というテロップが流れたりと、「続編を作るのは、不本意ですよ」という感じがすごく伝わってくるのですが…。
「帰ってこさせられた」ですからね。福田監督もあまり納得せず制作したのでしょうか。

「勇者ヨシヒコ」の第三シリーズで、CX(フジテレビ)は死んでいる、といったギリギリのギャグを入れていましたが、この事をまだ忘れていないからこその演出なんでしょうかね。いや、ギャグなんですけど。


なんやかんやは…なんやかんやや!!


演出は前作に引き続き、福田雄一監督が務めています。

福田監督が上手いなと思うのが、「続編でバージョンアップしない」ところです。
世の中には、続編で前作と色々と設定を変えてしまい、視聴者に「前作の方が面白かった」と言われてしまうような作品もあるかと思います。
しかし、福田監督はそうした欲をかくことなく、あくまで前作の面白さを続編でも継続していくスタイルだと思います。

今回の「帰ってこさせられた33分探偵」も続編ながら、全く前作と変わる事の無い内容を貫いています。
ここで調子に乗って、新キャラクターを投入したり、急にシリアス路線に変更したりすると、「何だか見たかったものと違う」と視聴者はジレンマを抱えることになります。
そうした、悪い意味でのバージョンアップが無かったのが良かったと思いました。
全体的に安心して見られる感じがしました。

こうしてシリーズを重ねても、初心を忘れていかないスタイルは、「勇者ヨシヒコ」でも同じように感じました。

この事件、こんなに早く終わらせていいんですか?


唯一の変更点といえば、今回は「情報屋の男」が小島よしおさんから、漫才コンビのオードリーや、はるな愛さんに代わっています。
オードリーが漫才をやっている姿を見て、すごく時代を感じてしまいました。
オードリーの漫才ってこんな感じだったなあと、懐かしく感じました。

小島さんの「何でこいつらなんだよ!俺から情報を買うんだよ!」というセリフに対して、「旬だから…」と返す六郎。

そういえば、今回は一環して小島さんに冷たい六郎ですが、まさか芸人としての旬が過ぎたと、六郎が判断してしまったからなんでしょうか…。

また、福田監督作品ではお馴染みの、佐藤二郎さんも相変わらず面白いですね。

エロい行動に及ぼうとしてからの誤魔化し方が秀逸で、笑ってしまいます。全然鑑識でもないし、ストーリーと関係無いシーンが多いですが、このシリーズにはなくてはならない場面ですよね。
しかし、今からだいぶ前の作品ですが、佐藤さんの演技はずっとこういう感じなんだなあと思いました。佐藤さん、好きですね。

ただ一点残念だったのは、「このまま終了してスポーツニュースに行っていいんですか?」とか「○○アナもまだ慣れていないみたいだし」といったセリフがあったことです。

せっかくお洒落な雰囲気のコメディドラマなのに、ちょっと雰囲気を壊しているようで、残念な感じがしました。

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マニアックなミステリードラマ、なんやかんやで事件を解決します。

この簡単な事件、俺が33分もたせてやる!普通にやればたった五分で終わる超簡単な事件を正味33分の放送時間いっぱいまで何とかもたせる迷探偵その名は33分探偵鞍馬六郎。次々に繰り出される推理にガンガン増える一方の容疑者、その中に真犯人はいるのかいないのか。短歌になぞらえた殺人、密室殺人、誘拐事件など探偵ドラマの定番のネタを満載に取り扱った同ドラマは2008年の夏の連続ドラマ一話完結形「33分探偵」の続編。その約半年後の2009年3月から4話だけ帰ってこさせられた。それも次の連ドラまでの四週間をもたせる為に…。個性的なキャラクターが魅力、もはやコントな探偵ドラマ。推理小説をよく読み趣味は名探偵のフィギア集め。「なんやかんや」「なるほろ」が口癖。迷推理を繰り出す鞍馬六郎を演じるのは堂本剛さん。そんな六郎の助手武藤リカコ君を勤めるのは演技派女優の水川あさみさん。ボケ担当な大田原刑事を演じるのは高橋克実さ...この感想を読む

4.54.5
  • 雅
  • 20view
  • 2090文字
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