闇金融を営む者、闇金融に借りる者! - 闇金ウシジマくんの感想

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闇金ウシジマくん

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映像
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脚本
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キャスト
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音楽
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演出
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感想数
2
観た人
4

闇金融を営む者、闇金融に借りる者!

4.04.0
映像
4.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
4.0

目次

闇金に堕ちるのには、それぞれのドラマがある!

「闇金ウシジマくん」を視聴した感想です。
闇金ウシジマくんは、タイトルの通り闇金融を営むウシジマと、闇金に手を出すまでに堕ちてしまった債権者達を描くストーリーです。

原作マンガは、取材から得た情報を元に、実際に裏社会で起こっている出来事をモチーフにしてストーリーが作られています。
その裏社会のリアルさと、衝撃的な貧困のエピソードで、怖いもの見たさのような人気のある作品ですが、ドラマではいくぶん見やすくなっている印象があります。

おおよそのストーリーは原作通りなのですが、わたしはドラマの方が好きです。
同じストーリーでも、マンガの方が読んでいて怖い印象があり、読んだ後に何とも言えない徒労感があります。
実写の方がマンガよりもえげつなくない、というのは意外なようですが、変に怖く見えるような演出がないので、ドラマの方が見やすいのかもしれません。

ドラマでは、闇金融の債権者という最底辺の人間をテーマにしながら、それを悲愴感たっぷりに描くのではなく、非常に淡々と描いている印象があります。

もちろんテレビで流れるので、あまりグロテスクには描けないということもあるかもしれません。
しかしそれ以上に、「この債権者達は、現実に普通に生きている人達」なので、変に怖い演出を付ける必要がないのかな、と思いました。
特別な人間ではなく、すぐ身近にいるような人達なんですよね。

しかし、やっぱりそこまで堕ちてしまうのには、彼らに人間的な問題があるからです。
社会に適応できない人達が、どうダメなのかをよく観察しているな、と思います。
その部分の演出が、非常にうまいと思いました。

例えば漫画家志望のフリーターの池田は、漫画家志望にも関わらず、一度もマンガを投稿したことがありません。
何も実績が無いのに態度だけは尊大で、周囲を見下しています。
よくいるタイプのダメな人を、さらっと描いていると思います。

また、自身も彼氏も借金を背負っている久美子もいいですね。
彼氏の森田に度々暴力を振るわれているのですが、殴られた直後に平然と二人でカップ麺をすすっているシーンが、いかにも頭の悪い二人組という感じで良かったと思います。
実際に暴力の介在するカップルも、このような軽さがあるんじゃないかなと思ってしまいました。

また、個人的には、風俗嬢の瑞希に延々とダメ出しのメールを送ってくる、中年コンビニフリーターがツボです。ダメ人間のプロトタイプをよく思いつくなあ、と思います。

オリジナルキャラクター、千秋と一緒に闇金を学ぼう


この作品ではドラマオリジナルの「千秋」というキャラクターが登場します。
片瀬那奈さん演じる千秋は、高田の代わりに新入社員という設定になっており、視聴者は闇金融のいろはを、千秋と一緒に学んでいくことになります。

千秋は正義感が強いキャラクターで、ウシジマにも正論で向かっていくなど、原作には無い役どころです。
初めてテレビシリーズを観たときには、正直千秋がちょっとうるさいので、いらないキャラクターなんじゃないかと思いました。
しかし改めて観ると、やっぱりダークなウシジマくんの世界観がマイルドになるので、これはこれでいいのかな、と思いました。
何よりシーズン1はチュートリアル的な要素もあるので、常識的なキャラクターも必要な気がしました。

ストーリー終盤には千秋は退職してしまいますが、それがこのシリーズの締めにもなっています。
シーズン2以降は千秋はいなくなり、代わりに戌亥や屑原が登場します。
その引き際も良かったのかな、と思います。

シーズン1のウシジマは、まだちょっと若いイメージ


主人公を演じた山田孝之さんも、さすがの貫禄でウシジマくんを演じていたと思います。
山田さんは役作りをする際に、原作のウシジマとの身長差をどうするか、を最初に懸念したそうです。
わたしは観ていてウシジマの威圧感も感じましたし、違和感は無かったです。
ただ、やっぱりシーズン1を見返すと「若いなあ」という印象があります。
シーズン2以降では、あまりないセリフ回しが見られます。
例えば、第1話で自殺をしようとする池田を助けるシーンです。
ここでは高圧的に、池田に対しては「なーにやっちゃってくれてんの?」、野次馬に対しては「何笑ってんの?」と一喝します。
シーズン2以降はウシジマくんはあまり声を荒げず、ボソボソと話す印象があるので、ちょっと意外でした。

シーズン2以降は、怒り役は柄崎でウシジマはおいしい所だけちょっと喋る、みたいな印象があります。

これは原作のウシジマくんが、初期には普通のチンピラ風だったり、まだ感情が表に出るような描き方だったので、ドラマもそれに合わせたのだろうと思います。
まだウシジマが、連載初期の若い感じがしますね。

しかし、原作マンガでは笑いながら言っていた「奪うンだよ」というセリフを、苦虫を噛み潰したような、どこか徒労感のある表現に変えたのは良い改変だったと思います。

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他のレビュアーの感想・評価

ハマってました!!

私が大好きなドラマです!!山田孝之さんがとても役に合っていたと思います!!客のキャラも独特で、妙にリアルで”闇金”とゆうだけに、かなり現実的に感じました。。ただ、借金を回収するだけでなくウシジマの人間性や人を見る目伝わってきた考え方など、なるほどなぁと関心してしまう場面も多々ありもちろん、闇金のお話ですのでお金が絡むからこその、信頼関係『信用』を、自分の周りに置き換えて考えてしまう程フィクションを感じさせないドラマでした。人間の裏表現実ではそんな試し方やお金を貸すことは、なかなか出来ませんからたまに怖かったり、同情してしまったり入り込みやすい、共感しやすい作品ではないでしょうか。このご時勢、借金がない人は少ないでしょうから見て安心してしまう方もいるでしょうね(笑)登場人物のキャラクターも、実在しているかのような人たちばかりです。異性に貢いでしまったり、ギャンブル依存や風俗の女の子に本気に...この感想を読む

5.05.0
  • 姐御ちん姐御ちん
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  • 540文字

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