笑いあり涙あり　全世界のティーンを虜にしたドラマがついに映画化 - ハイスクール・ミュージカル／ザ・ムービーの感想

ディズニーチャンネル人気ドラマの映画化

全世界の10代が熱狂したハイスクールミュージカル。今作はシリーズの集大成ともいえる作品で、HSM（ハイスクールミュージカル）ファンとしてはたまらない一作です。一言で表すなら、スッキリした！ディズニーチャンネルオリジナルムービーらしくハッピーエンドで終わったなという印象。卒業式のシーンは「これでワイルドキャッツも卒業して終わってしまう！！！」と思うと、ファンとしては今までの思い出がぶわっと溢れてきて涙が止まりませんでした。前作の2作同様、ハイスクールミュージカルらしくハッピーエンドで終わってよかった！というのが感想です。劇場版ということもあり、映画の中で使われた音楽、演出も、これまでの作品の中で一番と言っても過言ではないくらい気合が入っているのが伝わってきます。前作までが決して悪いわけではないのですが、「これがテレビと映画の差か」と思ってしまいました。 中でも、I Want It All のシーンは派手な演出が大好きなエヴァンス姉弟が より一層輝いて見えます（笑）そして今回の映画で後輩たちが出てくるのですが、いい感じに映画を引き立ててくれていますが、どうしてこの子達を出してきたのか謎すぎて、正直まあ無理やり入れ込んできた感もあったのでいらなかったのではないかという印象を持ちました。

女子の心を鷲掴みにするシーンの宝庫

ハイスクールミュージカルの良さの一つは何といってもティーンの悩みをギュッとまとめているところだと思います。恋愛、友情、進学、親との関係等々、10代なら誰しもが通る道を描いているところがとにかく良い！今作は卒業というテーマを軸に物語が進んでいくのですが、これまたティーン、特に女子が大好きな要素が盛りだくさんでした（笑）中でもワイルドキャッツメンバーの恋愛模様はキュンキュンします。1作目から描かれていたトロイとガブリエラの恋愛、今作もバッチリ描かれているのですが実際にこの映画が撮影された当時、主役の2人・ザックとヴァネッサが付き合っていたということもあり、恋人役の演技がとても自然です。中でも私が一番好きなシーンはトロイがガブリエラを迎えに行くシーン。多分このシーンは見た方はキュンキュンするのではないでしょうか！？「何で木の上待っているんかい！（笑）」と一瞬吹き出してしまいそうになってしまう展開も覆すキスシーンは全世界のティーン女子がうらやましいと思ったはず。キスの途中で微笑むのもズルいわ。恐るべし、トロイ・ボルトン。また今回はチャドとライアンも良い！！特にライアンのプロムの誘い方・・ズルい。ズルすぎる。日頃、姉のシャーペイに付きっきりだからか女心が誰よりもわかっているんですかね？ｗｗ

とにかく何度見てもキャラクターの良さがでたプロムに誘うシーンはたまりません。

親子で楽しめるミュージカル映画。

実は私、ハイスクールミュージカルを見るまで、ミュージカル映画はめちゃくちゃ苦手でした。話の途中で急に歌い出したりしてごちゃごちゃっとなるし、話の内容自体もイマイチわかりにくいものが多いという印象があって避けてきていたんです。しかし、ハイスクールミュージカルは違います。ディズニーということもありわかりやすいというのもあるのですが、一番私が伝えたいのは曲が覚えやすく、尚且つ話がシンプルでとてもわかりやすいということ。とにかくまどろっこしいことは全く描かれていません。ただ単純に面白い。映画の中では高校卒業を目前として進路はどうするか、親の言う通りの人生を送るべきなのか、本当に自分がやりたいことは何なのか、好きな子と別れるべきなのか別れないべきなのか・・など見る世代によって感情の入れ方も異なってくるのが今作の魅力です。歌もキャッチーでつい踊ってみたくなるような楽曲ばかり。親子で楽しめる映画という部分では流石ディズニーと思います。

また、ハイスクールミュージカルで一番伝えたいメッセージは一歩踏み出す勇気と個性を大事にするということだと私は思います。これまで親の言う通りに過ごしてきた主人公が自分が本当にやりたいことを見つけ進んでいく姿や、親の事情で引っ越しを繰り返してきた引っ込み思案の子が、勇気をもって一歩前に出ることの必要性に気づくなど、10代の心にズシっとくることばかり描かれています。映画の中では、シリーズ集大成としてそれぞれが最後どのように成長したかわかります。なので、友達同士で見て盛り上がるのもよし、親子で見て感想を言い合うのも楽しいのではないでしょうか。私個人的には、今作を見て海外の高校生活に憧れを抱くようになりました。日本の青春映画にはない力強さや明るさが詰め込まれており、キラキラした世界観が演出されています。「恋も勉強も部活も頑張っているわ！私！」といった主人公たちのリア充感がたまらなく好きです。海外のティーン向け映画って見ているだけで元気がもらえたり、ワクワクしてきませんか？今作は大人になって忘れかけていた気持ちも思い出させてもらえるような作品です。