落ちこぼれだから最後まで諦めない - 僕のヒーローアカデミアの感想

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僕のヒーローアカデミア

4.504.50
画力
4.50
ストーリー
4.50
キャラクター
4.75
設定
4.38
演出
4.63
感想数
4
読んだ人
12

落ちこぼれだから最後まで諦めない

4.04.0
画力
4.0
ストーリー
4.5
キャラクター
4.5
設定
4.0
演出
4.5

目次

個性は誰もが持っている

正義のヒーローに憧れる少年・緑谷出久(デク)。世の誰もが何らかの“個性”と呼ばれる能力を持ち、正義の味方・スーパーヒーローになることに憧れて学校に通っている。スーパーヒーローはいわば最高の就職先。彼もまたスーパーヒーローに憧れている人間の1人であった。

しかし、デクには生まれつき個性がなく、特殊な能力を一切持たない子どもだった。みんなにバカにされ、いじめもされ、天然パーマにそばかすというフォルムがますますダメキャラを演出する。デクに何ができるのか?って。デクには困っている人を助けたいという気持ちがしっかりと信念としてあり、考えるよりも先に体が動いてしまうくらい、心の優しい人だってこと、みんなわかっているよ!ひたむきなデクを見ていると、とても元気をもらえるね。

困っている人をほっておけず、自分は何の力も持たないのに、気づいたらもう助けに走っている。その心意気に心打たれて、伝説のヒーロー・オールマイトは自分の力をデクへ継承させることを決める。ここで、すぐにヒーローになれるのかと思いきや、そうじゃないのがまた…どんだけデクに試練を与えれば気が済むんだろう。オールマイトの能力に耐えきれるだけの体の強さがデクには一切なく、骨を折るは、血が出るは、毎回ズタボロ…。それでも着実に、一歩ずつ進んでいることは確か。どれだけ嘲笑にさらされようと、“諦めない”。デクの個性は、そういう心の強さであると思うね。

ヒーロー学校に入学を果たし、数々の経験をしていく中で、デクは自分とオールマイトの差、クラスメイト達との差に打ちひしがれてきた。でも、デクの培ってきたヒーローの知識、思考力の高さは、大事な場面でしっかり働いている。君は誰よりヒーローだ。

君の存在がいつも僕を奮い立たせる

ヒーローだって一人じゃない。仲間がいて、助けてもらうことがほとんどだろう。でも爆豪とデクの関係性は全然違う。絶対に最後まで分かり合うことはないんだろうなって思う。たいてい、相手のどこかは認めてあげて、ライバルだと言うもの。でも爆豪にとってのデクは、常に見下す対象なんだよね。デクがいるから、自分は常に高い位置にいる。俺は誰にも負けないし、常に頂点に君臨する…それが爆豪の心を支えている支柱らしい。今まで個性なんて一つも発動しなかったデクに、突如として備わったオールマイトのヒーローの力。なんであいつが俺の前に立つんだよ…!!この悔しさはもはや悪役レベルで高く、才能の塊である爆豪の唯一のウィークポイントでもある。その悪役的な思考を狙われて、幾度となく爆豪は悪にさらわれる羽目になる。

でも簡単に悪に染まらないのもまた爆豪のプライドのすごさ。デクの上に君臨し続けるためには、同じフィールドでなくてはならない。だから、俺は決して悪にはならない…その信念一つで数々の苦難を乗り越える爆豪には、もはや称賛を贈るしかないくらいだ。その自尊心の高さには恐れ入る。

デクにとっては、いじめっこの首謀者であり、誰よりも怖い存在が爆豪だ。だけど、君がいたから僕がある。いつでも君を追いかけて、僕は強くなっていきたいんだ…純粋なデクだって、爆豪が自分にしてきたことを許しているわけじゃない。決して爆豪とお友達になりたいってことではなくて、常に離れていても高めあえるような、切磋琢磨する存在として見ているんだよね。それがわかるから、胸が熱くなるというか。久々に少年誌で心躍る。

恵まれている1A組の学生たち

オールマイトが弱っている…その噂を聞きつけて、悪の組織が何度も襲撃に学校へ訪れる。そのタイミングで、なぜかデクや爆豪たちの1A組危険にさらされることが多く、実践訓練以上の経験をしていくことになる。

どんな仕事、学びにおいても当たり前だけれど、やはり自分にとってハイリスクなことをたくさん経験し、修羅場をくぐり抜けていくことほど、自分を成長させてくれることってないよね。命の危険の意味を知り、人を助けること、自分たちが傷つくこと、生きて帰らなくてはならないこと…いろいろなことを肌で感じて、学んでいく生徒たち。その辛い経験が、駆らなず自分たちのためになるし、辛さも知らずに同じ学びをした人間なんかと比べ物にならないくらい、分厚い人間になれるはず。

さすがにいつも危険にさらされているわけではなく、ヒーローになるための学校が舞台だから、学校イベントもしっかりストーリーに組み込まれている。何気ない日常、学校らしいイベント、1つ1つがヒーローとしての素質が試されるものであり、仲間をつくる大事さを伝える学びでもある。決して一人で達成できるものなんてのはなくて、誰かと競って、時に助け合って、手に入れていくものなんだよね。

永遠に存在するものはない

ヒーローが当たり前の世界で、ヒーローやってるのは人間なわけで。それは決して永遠に続くものではない。だからこそ、世界が平和っぽいときもあれば、若干怪しいときもあり、それを繰り返しながら、本当にちょっとずつ人は成長していってるんだよね。

ヒーローだって歳をとり、病気になってみたり、ケガをしてなかなか治らなかったり。最強なのではないからこそ、常に次の世代を育てて、仲間をつくっていくんだ...

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他のレビュアーの感想・評価

デクがヒーローになるまでの物語

ヒーローの素質あり緑谷出久(通称デク)。生まれつき特殊な能力(個性)を一切持たずに生まれた少年。いつか正義のヒーローになりたい。個性がなくたって、人を守れるヒーローになりたい。天然パーマにそばかすありの顔で、ヒーローにはなれそうにない彼が、ヒーローの登竜門である学園に入学を果たし、クラス名と共に奮闘していく物語です。オールマイトと知り合い、オールマイトの事情を知り、自分の力のなさを痛感しながらも、夢を諦めないデク。彼の精神は、諦めない気持ちや、自分にできることを一生懸命考えて、逃げないことの大切さを教えてくれます。考えるより先に体が動く。困っている人を助けるために…守れるだけの力を一切持たないのに、気づいたらもう走り出している。その心意気に、いろいろな人が心を動かされていきます。ヒーロー引退を考えているオールマイトも、相澤さんも、いじめっ子の爆豪も、他のクラスメイトたちも…人を救うとい...この感想を読む

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